5月17日、国立競技場所でセイコーゴールデングランプリ陸上が開催されました。青空が広がる暑いなか、約2万人の観客で競技場はお祭りのような盛り上がりでした。
男子3千mを、大迫傑さんのご両親と観戦。「傑が日本記録持っているんですよ」と母・直恵さん。「この記録はなかなか破られませんね」と私と話していたら、レースはケニアの選手の先頭集団にピタリと付いていたホンダの森凪也さんが、最後に凄いスパートで一人抜き、その度に競技場は大歓声。また一人抜くと凄い歓声で、背中を押されるように日本記録を達成しました。「あ〜、傑の記録が…」と直恵さんはがっかり。すると横で父・猛さんが「傑はマラソン選手。森さんは1500mのスピード選手だからいいじゃないか」と慰めていました。子どもを見守る親の気持ちに触れて、心がほっこり。
その後、女子3千mは五輪選手の田中希実さん、廣中璃梨佳さん、大阪国際女子マラソンで日本人トップになった矢田みくにさんなど豪華絢爛。レースは、齋藤みうさん(3千m障害日本記録保持者)が先頭でレースを引っ張り、残り3周で田中さんが先頭に。ピタッと付いた矢田さんが最後キレのあるスパートで田中さんを抜いてフニッシュ。スピードにも磨きがかかっていることを証明。
今日の走りは何点?と矢田さんに聞くと「95点です。最後で海外選手に抜かれてしまったので」と爽やかな笑顔でした。田中さんは3千mの約2時間前に1500mも走り、「でも悔しいです」と。14位の廣中さんは目に涙を浮かべながら、アルバカーキでの合宿中に肉離れを起こしたことを話してくれたのです。切磋琢磨する選手たち、観客の大声援。陸上界は躍動しています。
(共同通信/2026年5月18日配信)