5月10日、母の日に開催された仙台国際ハーフマラソンは、爽やかな青葉から漏れる陽射しに包まれました。エリートランナーに続いて1万2千人弱の市民ランナーがスタートをきる姿は、彩り豊かな広瀬川のよう。杜の都仙台は本当に美しいです。
私は柏原竜二さんと解説を。女子の序盤はクラフティアのカプチッチ・セリーさんがレースを引っ張りました。セリーさん、ケニアで3人の子どもを持つ母。加えて4人の孤児を引き取って育てています。優勝すれば母の日にふさわしい女王だったのですが、レースは5㎞手前からタビタさんがペースを上げて独走に。天満屋の西村美月さんと平島美来さんもいい位置で続きました。タビタさんは更にスピードをあげてフィニッシュ。「男子の選手がエスコートしてくれて走り易かったです」と日本語でお礼を言いました。所属する三井住友海上でも後輩達に優しいそう。夕食は牛タン?と聞くと「オムライスです」とタビタさん。大のたまご好きで、コーチの渋井陽子さんによると、駅伝のスタート直前にゆでたまごを5つ食べようとしたことがあったそうです。
そして男子のレースが秀逸!ロジスティードの四釜峻佑さん、15㎞から独走に。ケニアの選手たちを置いてきぼりにしてしまったのです。筋肉質でパワフルな走り。順天堂大学時代も箱根の5区の登りを2回走っています。「やっぱり箱根の5区は試金石?」と二代目山の神の柏原さんに聞くと「すごくスタミナが必要ですからね」と。四釜さんは女子4位の平島さんと3月に結婚。新婚ホヤホヤで幸せパワーも背中を押したのでしょう。最近、実業団選手同士の結婚が多いです。お互い刺激し合い、高め合っているのが爽やかです。
(共同通信/2026年5月11日配信)