ネモフィラのお花畑が足元に広がっているようなブルートラックの駒沢陸上競技場。4月24日から3日間にわたり東京陸上競技選手権大会が開催されました。期間中はお天気に恵まれ、私が行った25日は薫風が気持ち良くて、居るだけで幸せな気持ちに。
フィールドでは、十種競技の男子選手たちが円盤投げをしている最中でした。1時間前に110mハードルを終えたばかりで、10種目(100m、400m、1500m、110mハードル、走幅跳、走高跳、棒高跳、砲丸投、円盤投、やり投)を2日間で行う本当に過酷な競技。故に勝者はキングオブアスリートと讃えられます。
ネットに囲まれたピットに入って円盤を投げる前「お願いします!」と選手が言うと、ベンチで皆も「はい!」と応えます。ライバルなのに仲間であるこの一体感がステキ!ふと、選手の皆さんがシューズを何足持ってきているのか?と気になりました。「リーダー」と書かれた現時点で得点トップの選手に聞いてみると「10足です」と。種目毎にシューズを変えているそうです。「お金がかかりますね」と私が言うと「加えて棒高跳びのポールが高いんです」とにっこり。
この日は、1990年代に十種競技日本選手権7連覇を果たした金子宗弘さんが表彰でいらしていました。どの種目に強い人が有利になりますか?と伺うと「走力がある人は4種目あるから強いですよ」と金子さん。「でも私は棒高跳びが一番キツかった。2時間位競技していますからね」と。
金子さん、1990年の関東インカレを日本新記録で優勝した後、ライバル達が集まって胴上げしてくれたそう。「それが選手生活で一番嬉しかった」と。やっぱり一味違う競技です。
(共同通信/2026年4月27日配信)