合宿の里、北海道士別市には、6月から高校、大学、実業団の陸上競技の選手達が合宿に訪れます。私も40年ほど前、毎年訪れていましたが、市役所の人も街の人達も温かく家族的な雰囲気でした。
今年7月、士別市の陸上競技場が改修されました。競技場のすぐ裏にはクロカンコースもあり、常に選手ファーストの環境を用意してくれています。そんな士別で7月12日、「第39回サフォークランド士別ハーフマラソン大会」が開催され、私は大会アンバサダーで参加。ゲストランナーには士別市出身の小椋裕介さん(青山学院大学出身、ヤクルト所属)が招かれ大盛り上がりでした。2020年の丸亀ハーフマラソンで、日本記録を達成した小椋さん。青学時代も駅伝で活躍。
開会式ではお友達や関係者に囲まれるなか、「今の私がいるのは、中学時代の恩師北村裕美先生のお陰なんです」とにっこり。小学生の頃からずっと野球をしてきた彼を、陸上競技の道に誘ったのが北村さん。中学時代、野球、生徒会の活動で忙しかった小椋さんは、夜7時から担任の北村さんと陸上の練習を始めました。「先生は、私のことをその時間まで待っていてくれました」と。それからインターバル練習などを行ったそうです。隣で北村さんは微笑みながら「よくがんばったよね。小椋くんは本当に真面目な生徒でした」と。
今年2月、競技を引退することを決めた小椋さんは、故郷へ帰り北村さんに報告。二人、居酒屋でお疲れさま会を開いたそうです。兄弟のようなお二人がほのぼのと語る姿が目に浮かんで、胸が熱くなりました。「これからはヤクルトで営業活動バリバリやります」と小椋さん。そんな彼を北村さんはずっと見守ってくれそうです。
(共同通信/2026年7月13日配信)