小松空港に降りると、荷物の受取場所に「日本パラ陸上・日本ID陸上競技選手権大会」の大会のポスターがあちこちに貼られていました。福井県を拠点に活躍する川上秀太さん(弱視・短距離)を真ん中に選手達が競技する写真が。歓迎ムードに心がほっこりしました。
6月13日~14日に開催された大会では、初日から井谷俊介さん(義足・走り幅跳び)、石田駆さん(上肢障がい・短距離)たちが日本記録を樹立。秋の愛知・名古屋アジアパラ大会に弾みをつけました。「後半のテンポが崩れないよう、前半の回転数と前傾姿勢を工夫しました」と石田さん。予選と決勝の間には400mでも日本記録を樹立。「100のスピードが上がったので400は突っ込んで、最後死ぬ気で粘りました」と、石田さんはにっこり。愛知学院大出身なのでアジアパラでは応援も多いでしょう。そして川上秀太さんが100、200mの二冠を達成。「記録を狙っていたので悔しいです」と川上さん。秋にこの悔しさがバネになりそう。
また1度引退を発表した中西麻耶さん(義足・走り幅跳び)も出場。「お帰り麻耶だね」と私が言うと「ただいま。またがんばります」と笑顔で麻耶さん。2019年のドバイ世界パラ陸上では、走幅跳びで金メダルを獲得。その年の紅白歌合戦で審査員を務めました。この日は、NHKの永井アナも取材に来ていて、競技後に麻耶さんと懇談。「金沢では先日、トキが放鳥されました。麻耶さんも羽ばたいて」と永井さん。「はい、トキのように」と和やかな雰囲気でした。
お昼、加賀豊年太鼓の演奏が。石川県をあげての応援に、アジア記録1、日本記録30をマーク。選手たちは百万石パワーを発揮しました。
(共同通信/2026年6月15日配信)