桜満開、幸せ満開。3月29日、都内のホテルで、小林歩さん(SUBARU陸上競技部)と加世田梨花さん(ダイハツ陸上競技部)の結婚式が開かれました。私は梨花さんの成田高校の先輩として出席。同じテーブルには、梨花さんの名城大学時代の恩師米田勝朗さんがいらっしゃり、隣のテーブルには小林さんの母校駒澤大学総監督の大八木弘明さんの姿が。「駒澤大と名城大の選手の結婚は初めてですよね!」と米田さんが言えば、「じゃあ、また続くようにがんばりましょう」と大八木さん。
スピーチで米田さんは「梨花さんは1年生の時から活躍し、名城が強くなる礎を築いてくれました」と絶賛。全日本大学女子駅伝(仙台市)では、4年連続エース区間の5区を走り、4年生の時に「コースの下見に行きたい」と言ってきたエピソードを紹介。大会2週間前に仙台を訪れると。着くや否や「夜ごはんは利久(牛タンの名店)に行きましょう」と。しかも高級な「極み」を注文したそうです。食べることが大好きな梨花さんのエピソードに会場は大盛り上がり。
大八木さんは茶色い封筒を持ってマイクの前に。「実はこれ、小林君の退部届なんですよ」と。小林さんは駒澤大に入学したものの怪我に苦しみ、2年生の時に退部届を提出。それを大八木さんは受け取りながらも「まだがんばれるよ」と引き止めたそうです。すると小林さん、3年生から記録をどんどん伸ばし、4年生の時に箱根の3区を区間2位で走り、13年ぶりの優勝に大きく貢献しました。その退部届を今まだ持っていた大八木さんに、私は感動しました。恩師を大切にし、恩師からも愛される歩さんと梨花さん。幸せパワーで、これから益々活躍しそうです。
(共同通信/2026年3月30日配信)