2月中旬、独立行政法人国立青少年教育振興機構(以下、機構)主催のイベントで那覇市へ。近くの公園では、ハイビスカスに桜、コスモス、ユリの花が風に揺れ、正に花壇チャンプルーでした。自然が多様性の美しさを教えてくれます。
全国5か所で行われている「JAPAN TAIKEN MEET UP」は、子ども達の体験の重要性に共感する、幅広い分野の関係者が集ってネットワークづくりを目指しています。機構のことを知らない人もいるかもしれませんが、全国各地の国立青少年交流の家と自然の家(計27ヶ所)などを運営しています。
講演前に、渡嘉敷島にある国立沖縄青少年交流の家次長の新里勝さんにお話しを伺い、興奮!カヌーで渡れる小さな島で、夏休みに「無人島アドベンチャーキャンプ」を行っているそう。小学4年生から中学生までの子どもたち24人が3班に分かれ、まずは青少年交流の家で1泊して火起こしやサバイバル術を習得。「水と米、梅干し、味噌と醤油、スパムと保存用パンの缶詰を班に1缶、それにブルーシートを1枚だけ与えて、無人島で4泊するんですよ」と新里さん。
各班に安全管理をする大人が2名ずつ同行するものの、すべての行動を子どもたちだけで考えて生活します。8回も同行したライフガードの木島悠太朗さんは「必ず一度は班内で言い合いなどのケンカが起こりますね。でも、それも経験。キャンプを終える頃には、みんな顔つきが精悍になって、頼もしさまで感じます」と。
キャンプの後、那覇市に迎えに来た保護者の前で報告会を。成長した我が子を見て、多くの保護者が号泣するそうです。ロボットやAIの時代、こんな逞しさが身につく体験が大切だと思います。
(共同通信/2026年2月20日配信)