青い空とオレンジ色に色づいた木々がエディオンのロゴを讃えるように見えました。11月23日に開催されたクイーンズ駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝)で、エディオンが創部37年目にして初優勝を達成したのです。
フィニッシュ後、沢栁厚志監督に勝因を伺うと「1区の水本(佳菜)の力走が選手達の不安を払拭してくれました」と満面の笑み。20歳の水本さんがスタート直後から先頭に立ち、積極的な走りを。そしてロングスパートをかけ、2位に16秒もの差をつけて襷を渡しました。その走りに不安要素を抱えていたメンバーも奮い立ったようです。4区で一度首位を奪われたものの、5区の細田あいさんが再び首位に立ち、初優勝をつかみ取りました。やっぱり駅伝は先手必勝です!
優勝後の記者会見では2区の塚本夕藍さん(19歳)が「練習で苦しい時に(矢田)みくに先輩に励まされ、ここまで来ることが出来ました」とつぶらな瞳に涙をいっぱい浮かべて話すのでした。東京世界陸上選手権(1万m)にも出場した矢田みくにさん(3区・26歳)が精神的な支柱となってチームをまとめているようです。
実は数年前、福岡市で開催されたレースで、私は矢田さんと同じホテルに泊まっていて、サウナで偶然一緒になりました。高校2年生の時、U20陸上世界選手権日本代表に選ばれた矢田さん。でもこの時は、脚に故障を抱えて悩み、モガいていました。「増田さんは故障の時にどんな練習をしていましたか」と私の顔を食い入るように見つめる意欲的な目が忘れられません。苦しかったのでしょう。その経験が、いま後輩たちを引っ張る力になっているのだと思います。これからの矢田さんの活躍が楽しみです。
(共同通信/2025年12月1日配信)