スポーツ庁が2021年に創設して今年で5回目となる「スポーツ・健康まちづくり」優良自治体表彰制度。私は2回目からずっと参加しています。受賞した自治体の代表者に壇上でインタビュー。同時にアイスブレイク的な存在なのだと思います。
この賞、成果ではなく「計画」を表彰対象とするのが特徴。今年は18自治体が表彰され、冒頭に河合純一長官が「自治体の抱えるさまざまな課題は伸びしろだと考えられます。ピンチはチャンス。解決するためにスポーツを大いに活用してもらいたい」とスマートなご挨拶を。多くの自治体で市長さんや町長さんが来られていたことにも本気度が感じられました。
そして基調講演をしたのが、高原直泰さんです。ジュビロ磐田などで活躍し、ドイツリーグでもプレーした高原さん。引退後は「スポーツをなりわいとする自分たちが何かしないといけない」と沖縄へ行き、今年で10年目。沖縄SV(エスファウ)というスポーツクラブを立ち上げ、そのアカデミーには小中高校生約200人が所属しています。そして2019年からはコーヒー栽培も始め、サッカーと農業の二刀流でがんばっているのです。
高原さんの行動的に驚かされるのは、ネスレに相談し「沖縄コーヒープロジェクト」を立ち上げたこと。地元の皆さんと共に「沖縄っていったらコーヒーだよね」と言われるようにしたいそうです。
でも沖縄に行った当初は、「有名人がよく来るけど、どうせあなたもすぐに帰るんでしょ」と言われ信頼されず、相当苦労もしたそうです。「やり続けることが大事です!」と話す高原さんの話しを、皆さんが真剣な眼差しで聴いていました。私も気持ちが引き締まったステキな時間でした。
(共同通信/2025年11月21日配信)