おしゃべり散歩道– category –
共同通信「おしゃべり散歩道」のエッセイをご覧いただけます!!
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スポーツと芸術
セーヌ川をおよそ6㎞船に乗ってパレードするパリ五輪開会式。さすがフランスの演出はステキです。競技も馬術がベルサイユ宮殿、エッフェル塔の下ではビーチバレーが。フランス革命象徴の場、コンコルド広場ではブレイキンやBMXなどが行われます。オリンピック期間中、競技が映し出される度に、歴史的建造物を観る人たちは旅を楽しんでいる気持ちになるでしょう。正に、スポーツと芸術の融合です。 そもそも古代オリンピック(紀元前776年~393年)の時から、スポーツと芸術には接点がありました。全... -
アスリートの原点を知る
奈良テレビ制作の番組「オリジン、私の原点、奈良」がスタート。そのナレーションをさせて頂いています。第1回目の放送は、柔道家の野村忠宏さんでした。野村さんの母、八詠子さんと私は仲良しで、八詠子さんからよく地元広陵町で作られた靴下を送って頂いています。そんな親しさから、忠宏さんのことは、弟をみるような気持ちで応援しているのです。 番組で、忠宏さんは祖父が創設した豊徳館野村道場で、3歳から柔道の練習をスタートしたことを知りました。小柄だったため、中学生の頃は女子に負けて涙する日... -
日本選手権に中学生が
向日葵も応援しているように見えた日本陸上競技選手権大会。新潟のビッグスワンスタジアムで6月27日から4日間にわたり開催されました。私は前半の2日間取材に。田中希実さんの強さにシビレました。彼女のいる所だけ空気が違う感じなのです。 1500mがスタートすると、前半は後方待機。中盤残り800mで先頭に立ち、みるみる後ろを離して優勝。パリ五輪標準記録も突破し、内定を獲得しました。翌々日の5千mも優勝。ただ3冠を狙った800mは、スーパー高校生の久保凜さんに敗れてしまいました。 4... -
お母さんに取材を
「ど根性フラミンゴ」と、私がキャッチフレーズを付けた前田穂南さん(女子マラソン日本代表)は今、米国アルバカーキで合宿中です。日本へは戻らず、そのままパリ五輪へ向かう予定。東京五輪にも出場しましたが、「前回とは全然違うので、安心みています」と、お母さんの康子さんは話します。頻繁にラインでメッセージを送り合う仲良し親子なのです。 穂南さんはアルバカーキで、武冨豊総監督と共に順調に練習が継続出来ているようです。東京大会の時はコロナ禍で、大好きなアルバカーキでの合宿が出来ず。ま... -
久しぶりのハーフマラソン
なだらかな丘が農村風景を彩る「丘のまち」美瑛町(北海道)は、今「青い池」でも有名です。十勝岳から流れる水により、池がコバルトブルー輝いています。近くの白金温泉は、硫酸塩泉・含鉄泉の源泉かけ流しで「杖忘れの湯」とも言われています。お陰で昨年は約240万人の観光客が訪れたそう。(うち4割が外国人) そんな美瑛町で毎年開催される丘のまちびえいヘルシーマラソンに、私は30年以上ゲストランナーとしてお招きを頂いています。まさに美瑛は第2の故郷。毎年、最短距離のワンエイツ(約5.3km... -
アスリートの素顔
パリ五輪が近づき、新聞やテレビでもスポーツの扱いが多くなってきました。柔道の阿部兄妹の出場が決まり、兄の一二三さんが「兄妹で必ず2連覇を達成し金メダルを持って帰る」と話す姿が爽やかで、心からエールを贈っています。 そして私の感性とピッタリの番組「スポーツ!ダサかわいい映像グランプリ」(日本テレビ系列)が、注目されています。メダリストや活躍するスター選手達の子どもの頃、ふとした時に見せるお茶目な側面などを紹介。「その人らしさ」が伝わり、それは私が解説する時に大切にしている「... -
昔の自分に挑む池江さん
パリ五輪まで2ヶ月を切りました。いつもは男子マラソンが大トリですが、今回は五輪史上初、女子マラソンが最後。フランス出身のアリス・ミリアさんを称えてのことでしょう。近代オリンピックの父・クーベルタン男爵は、女性が競技をすることを歓迎していなかったようです。それに異を唱えたのがミリアさん。彼女は国際女子スポーツ連盟を立ち上げ、女性の五輪出場に風穴を開けました。そして今回のパリ五輪から、アーティステックスイミングに男子選手の出場も認められることに。女性だけの競技に男性も参加す... -
コロナ禍での運動不足
菖蒲の花がスッと咲いていた5月下旬、甥っ子(小学6年生)の運動会に行ってきました。コロナ禍の影響で昨年、一昨年は学年ごとに無観客で行い、ほぼ体育の授業の拡大版だったそう。今年は3年ぶりに全学年が一堂に会する運動会。1年生から3年生にとっては初めての運動会で、保護者の方も大勢いらっしゃっていました。 徒競走やリレーを応援し、サンバやソーラン節のパフォーマンスに大きな拍手を。応援の保護者はマスクを着用し、児童はマスクなし。児その弾ける笑顔に、見ている私がたくさん元気をもらい... -
マラソンの成功体験を
初夏の風が爽やかな5月半ば、山中伸弥さん(公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団・理事長)と新聞の対談でお会いしました。これまでにも何度がお会いしていますが、一段と引き締まった体型にびっくり。すると、「コロナ禍でも月間300㎞走っていましたから」と優しい笑顔。今年4月の長野マラソンは、アップダウンのあるコースに苦しみながらも3時間27分台。これからも2019年に京都マラソンで出した自己ベスト、3時間22分34秒の更新を目指して練習を続けるそうです。何事も極める方なのだと思います。 対談... -
新種目フレームランニング
京都市西京極にある「たけびしスタジアム京都」で、5月14日、15日にジャパンパラ陸上競技大会が開催されました。若葉の風に包まれるなか、東京、北京パラリンピックの両大会で活躍した村岡桃佳さんが追い風参考ながら100mで自己ベストに近い走りで優勝し、200mと2冠に。「復帰第一戦で、まずは無事に走れてよよかった。二刀流第2章が始まりました」と村岡さん。 また東京パラリンピック走幅跳びで4位だった兎澤朋美さんが今回、自身の持つアジア記録を更新。好記録に喜んでいるかと思いきや「まだま...