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横綱相撲の走りで2冠
2023今年はインターハイ(全国高校総合体育大会)が北海道で開催されます。6月、陸上競技では各地区でその予選会が開かれる中、18日にテレビの取材で岡山での中国地区大会を訪れました。目的は、岡山県立津山高校1年生のドルーリー朱瑛里さん。まだ中学生だった1月の全国女子駅伝では、区間新記録の走りで17人のごぼう抜きして周りを驚かせました。ランニングフォームも美しく、観るものを虜にしてしまったのです。その後、一部メディアやファンが故郷の津山市にも現れるなど熱狂ぶりは凄く、ドルーリーさんはあ... -
パラ陸上 若手が活躍
2023織田信長が金華山にお城を構えたのが1567年。そんな岐阜城を仰ぐ長良川競技場を舞台に、6月10日、11日とジャパンパラ陸上競技大会が開催されました。岐阜駅前では黄金の信長像がお出迎え。その前でひらひらと「ジャパンパラ競技大会」の幟旗が何本も風に揺れていました。街をあげての歓迎が嬉しかったです。 「みんな、信長のように天下をとりましょう」と、開始式で私は挨拶。今回は、女子車いす400mでアジア記録を作った小野寺萌恵さん(19歳)をはじめ若手の活躍が目立ちました。 「J-STAR... -
風を切って独り旅
2023全国都市緑化フェア期間中の仙台市で、6月4日、仙台国際ハーフマラソンが開催されました。いつもは5月中旬の開催。今年はG7科学技術大臣会合の関係で6月に日程変更されたのです。 この日、スタート時(朝10時5分)の気温は24℃、加えて台風2号から変わった低気圧の影響で8mの風が吹くなど、走るに厳しい条件でした。 私が注目していたのは、一山麻緒さん(東京五輪女子マラソン8位入賞)です。大会前日の記者会見では「今、どの位の力があるか確認したいです」と麻緒さん。故障で満足な練習が出来ずま... -
運動習慣のレガシーを
2023「五月の朝の新緑と薫風は私の生活を貴族にする」と萩原朔太郎さんの詩にありますが、正にそうです。5月半ば、東京都立川市・昭島市にある国営昭和記念公園で、シャーレーポピーやネモフィラなどの花々に囲まれながら、平均年齢60歳強の方々約50名と歩きました。風も爽やか、美しい風景に癒やされながらの至福の時間でした。 このイベントは、東京マラソン財団に寄せられた寄付によるスポーツレガシー事業のひとつ。公園などに自動計測システムを設置し、参加者の皆さんはチップの入ったリストバンドをつけて... -
難民キャンプでのスポーツ
202315年前から、発展途上国の子どもたちを支援する活動をしています。特に女の子の支援に注力。国際NGOのプランインターナショナルジャパンという団体ですが、そこが40周年を迎え、都内でイベントが開かれました。私はトークショーに参加。会場におよそ200人、オンラインで300人の支援者を前に、スーダンで支援活動をしてきた道山恵美さんと対談をしたのです。 道山さん達は、エチオピア北部から隣国スーダンに逃れてきた人が暮らす難民キャンプで「スポーツの大会をしましょう」と提案。息抜きになれば... -
子ども記者も活躍
2023大型連休のスタートは、神戸での日本パラ陸上競技選手権大会から。4月29、30日にユニバー記念陸上競技場で開催されました。開始前に「来年に向けてのリハーサル。皆さん、朗らかにいきましょう」と私は運営スタッフにご挨拶。来年5月には同競技場で東アジア初となる、神戸世界パラ陸上競技選手権大会が開催されるのです。 運営の兵庫陸上競技協会は来年の大会に向けて、これまでにパラの競技を7回も実施。お陰でこの日もスムーズな運営のなか、アジア記録や日本記録、大会記録が沢山誕生しました。また走り... -
観客との交流も
2023国立競技場の周りに咲くツツジの花が選手を見守る横断幕のよう。4月22、23日、東京選手権大会が開催され、初日に田中希実さん、桐生祥秀さんの姿が。日本グランプリシリーズの大会「東京スプリングチャレンジ」も併催しているからです。未来の小中学生のために「東京ライジングスター陸上」の舞台もあり、観客席には多くの人が。田中さんが1マイルの部に出場。共に参加した下森美咲さん、松本未空さん、岡崎芽依さんは高校生です。 スタートすると、田中さんが1周66秒の速いペースで飛ばし、3人も後ろにピタ... -
知事も走る
2023来年3月に延伸予定の北陸新幹線の真新しい高架が、水の張られた田んぼに写っていました。4月16日、加賀温泉郷マラソンが開催され、私は毎年ゲストとして応援で参加。約3千人のランナーが並ぶスタートラインの先頭に、石川県知事の馳浩さんの姿があってびっくりました。地元のJリーグチーム、ツエーゲン金沢のユニフォームを着て、周りの速そうなランナー達と談笑を。その姿がヒョウの群れの中に、1頭のサイが迷い込んだ感じで微笑ましかったです。 「馳さんには親しみがあります。1984年のロス五輪に共に... -
田中希実さん再始動
2023春爛漫、東京では桜からバトンを受けたハナミズキが街を彩っています。陸上競技もロードから春のトラックシーズンがスタート。私が最も注目しているのは田中希実さん(東京五輪1500m8位入賞)です。圧倒的な強さで陸上界に風穴を空けてくれました。 先日、1年間所属した豊田自動織機を離れ、ニューバランスとプロ契約。そしてプロ宣言後の初戦となる金栗記念選抜陸上中長距離大会(熊本市)の1500mに出場しました。髪を頭の上でまとめたお団子スタイルに「おっ、希実ちゃん心機一転、気合い入って... -
プロとしての覚悟
2023近所の公園ではソメイヨシノから八重桜にバトンが渡ろうとしています。桜と共に美しい花を咲かせたのが、車いすテニスの国枝慎吾さん。先月パラスポーツ選手としては初めての国民栄誉賞を受賞しました。 その後、日本パラスポーツ協会からも特別功労章を受賞した国枝さん。その席で「私たちは先人の皆さんが作られた道にいる。これから続く若者たちにもよい道を作っていきたい」とご挨拶。謙虚で偉大な国枝さんに、会場から大きな拍手が起こりました。受賞式の後は特別賞を受賞したデフ(聴覚障がい)の選手た...