「あーあー、栄冠は君に輝く~」と、私は古関裕而さんの曲を唄ってご挨拶。5月21日、第1回ふくしまシティハーフマラソンが開催されました。暑いくらいの快晴の中、同じくゲストランナーの川内優輝さんと長谷川朋加さん(フリーアナウンサー)と大会を楽しみました。というのも、福島が一丸となってランナー達を「おもてなし」してくれたからです。
およそ4千人のハーフのランナーが信夫ケ丘競技場に並び、スタートを待つ間、長さ12m重さ2tのわらじがクレーンで吊るされ、市民の方々によるわらじ踊りが行われました。上げた足と同じほうの手をリズミカルに上げる動きが軽快で一緒に踊りたくなります。「8月のわらじ祭りを感じて頂き、走ることとダブルで楽しんで頂きたい」と大会長の木幡浩さん(福島市長)。本当にお祭りのような賑やかさで、ランナー達は熱気に押されてスタート。健脚の神様「羽黒神社」のある信夫山のふもとを周り、古関裕而さんの生誕の地を通り、吾妻連峰を眺めながら清流荒川、阿武隈川を超えてゴールへ。制限時間はゆったり3時間あるので、観光ランニングを楽しむ人もいるでしょう。
トップ争いをする選手はそんな悠長なことを言っていられません。川内さんは顔をしかめ汗びっしょりで3番目にフィニッシュ。「前の2人が公務員ランナーなので悔しいです」と言って笑わせました。
私は3㎞の親子ファンランと1.5㎞の車椅子の皆さんと一緒に走りました。小学生の女の子が車椅子の選手に「がんばってください」と声をかける場面もあり微笑ましかったです。
そして走り終わったランナー達に福島名物円盤餃子がふるまわれ、長い列が。皆さん大満足の1回大会でした。
(共同通信/2023年5月22日配信)