田んぼのかかしも大歓迎。3年ぶり15回目のいすみ健康マラソンは、お日さまにも応援されたようです。12月3日(小学生、中学生、ファミリーの部)、4日(5㎞、10㎞、ハーフマラソン)は両日共に晴れ。土日の2日間で約2800人のランナーが集まり、槙塀の通りや田園風景に元気な足音が響きわたりました。
ゲストランナーの福士加代子さんの明るさが、空や空気を朗らかにしてくれたのだと思います。「いすみ、いい所ですね!暖かい」と、開会式では大きな笑顔でご挨拶。福士さん、土曜日に東奥賞(青森県の発展に貢献した人、団体に贈られる)の受賞式に出席し、故郷の青森から来訪してくれました。大会では、子どもたちや沢山のランナーに気さくに接して、サインや写真の列にも最後まで応えてくれたのです。そのサービス精神に私はただただ感動。そして10㎞と5㎞の2種目に出場し、沿道のお爺ちゃん、お婆ちゃんに「こんにちは」「元気でね」と笑顔で声かけを。3年ぶりの大会に、大きなご褒美を頂いた感じです。
今年も「増田明美の夫」のゼッケンで走った夫。「私は福士淳司です」(本名は澤田さん)と言う福士さんの夫とは仲良し。2人は共にハーフマラソンを走りました。沿道に車椅子を並べて応援する老夫婦の姿や、椅子の上に遺影が置かれている風景もあって手を合わせたそうです。「3年の間に色々な変化があったんだ」と夫が言うと「皆さんがこの大会を楽しみにしているんですね」と淳司さん。
最寄りの長者町の駅では、駅員さんが並んでお見送りしてくれていました。全国各地でコロナ対策をした上で、数年ぶりに大会が開催されています。やはりスポーツは地域を元気にしてくれますね。
(共同通信/2022年12月5日配信)