新国立競技場へ
「HELLO,OUR STUDIUM」(ハロー、私たちの競技場)と題した新国立競技場のオープンイベント(12月21日)にテレビの取材で参加しました。完成した競技場は想像していた以上の立派なもの。外観に杉の木を使っているので和の雰囲気、ですがここは檜舞台となります。
観客席の下にはぐるりと一周する車道と駐車場があり、雨の日にはランニングしたくなります。観客席は3層構造で、旧国立競技場に比べて上の方でもグラウンドに近く感じました。バリアフリーも進んでいて、車椅子とその家族や随行者が並んで観られるスペースが広いのもステキです。
さて、イベントは迫力のある和太鼓で始まりました。その音に魂を揺さぶられるのは、日本人の遺伝子かもしれません。次に東北6県のお祭りが登場。和の雰囲気を持った新国立競技場のオープニングにふさわしい、日本らしい風情でした。
そして、グラウンドに三浦知良さんが登場。旧国立競技場で最もゴールを決めた選手が、真新しいピッチで始球式のようにサッカーボールを蹴ったのです。以前、知良さんのお母さん由子さんとお会いした時に「ブラジルにサッカー留学した中学生の知良と手紙のやり取りをしていた頃が懐かしい」と話していたのを思い出し胸が熱くなりました。
その後はドリカム、嵐のライブ。最後はリレーで、オリンピック、パラリンピックの選手が混合でリング状のバトンをつなぎました。障害の有無、男女などの壁を越えた、正にユニバーサルリレーです。少しふくよかになったボルトさんが登場したのにもびっくり。
伝統芸能、音楽とスポーツには接点があるなと感じた1日でした。
(共同通信/2019年12月23日配信)
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