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おしゃべり散歩道2019

笑顔で競技を楽しむ

 「スマイル・シンデレラ」の笑顔に暑さが癒されます。全英女子オープンゴルフで優勝した渋野日向子さんの42年振りの快挙。権威ある国際大会を制したのは、1977年全米女子オープン優勝の樋口久子さん以来です。
 渋野さんは「色々な経験ができればいいです」と言ってイギリスに出発したそうです。子どもの頃から彼女を取材している川崎祐一さん(山陽放送)の話によると、「いつも自然体で礼儀正しい人ですよ」と。小学生の頃は、岡山市東部の平島スポーツ少年団でソフトボールをしていたそうです。「練習が始まる前と後の一礼は、ゴルファーになってからも続いています」と川崎さん。そして渋野さんはツアーから帰ると、スポーツ少年団に寄ってくれることもあるんだそう。子ども達と触れ合う、渋野さんの優しい笑顔が想像できます。
   マラソンで笑顔が多いのは、福士加代子さんです。沿道に親友を見つけたり、会社の応援団の前を通る時、福士さんは走りながらも大きな笑顔。その原点は青森・五所川原工高の恩師、安田信昭さんの言葉「苦しい時に笑える選手になりなさい」でした。
 今、福士さんは9月のMGCに向けて合宿を続けています。ワコールからは一山麻緒さんと安藤友香さんも同じ目標に向かい、厳しい練習の日々。福士さんは自分が練習で安藤さんに差をつけられた時、「パイセン(先輩)すごいね!」(自分の方が年上なのに)と言って笑顔になります。「食事中も福士さんが笑わせてくれます」と安藤さん。明るいムードでがんばる3人が楽しみなのです。
 2020年は「知好楽」(知っているだけより好きでやること。好きでやるより楽しむのが一番)で競技する人が活躍しそうです。

(共同通信/2019年8月9日配信)

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