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おしゃべり散歩道2019

パラ向上に尽力の上原さん

 ロールケーキの日(6月6日)に、上原大祐さんとお食事を。上原さんはパラアイスホッケー日本代表として活躍し、今はNPO法人を立ち上げて車いすの人や選手の環境向上に尽力しています。私がパーソナリティを務めるラジオに出演した時、「電車ボッチャができたらいいな」と。駅でボッチャを行い、勝ったチームが電車に乗って、電車の中でもボッチャを行い、負けたチームは次の駅で降りる。パラスポーツで集客し、地域を元気にするアイディアが次から次に飛び出します。ラジオの放送終了後に「いつかお食事しましょうね」と私。この日はその願いが実現したのです。
 開口一番に上原さんは「増田さんのラジオのお陰で、大分県杵築市でいい動きが出来ています」とイキイキとした表情で話しました。というのも、ラジオの放送中にメールが届き、上原さんは番組直後に電話を。そして杵築市に行ってきたそうです。「その方と一緒に、体育館で子ども達が色んなスポーツを体験できるよう、準備しています」と。この行動力に感動します。
 そして上原さんは、車いすの人がもっと気軽にマラソン大会に参加できたらいいなとも話します。東京マラソンは、車いすの部はあるものの、トップアスリートだけのもので、生活用車いすで市民が出場することはできません。ロンドンやニューヨークなどのマラソンは自然に出来ているのに、なぜ東京は出来ないのでしょうか。私の故郷いすみ健康マラソンでも、少しずつそれを進めていきたいと思いました。「共生社会から地域創生、地域共生ですね。皆でがんばりましょう」と上原さん。アイデアマンで明るくパワフル。こんな若者が日本を変えていくのでしょう。

(共同通信/2019年6月10日配信)

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