注目の新種目
2020年東京五輪の観戦チケット抽選申し込みも5月28日で終了し、次はパラリンピックのチケットです。メディアでもオリンピック・パラリンピック(オリパラ)の選手を取り上げることが多くなりました。「オリパラ」と、並んで紹介されることが増えて嬉しいです。5月19日に大阪で開催されたセイコーゴールデングランプリでも、桐生祥秀さんや山縣亮太さんらが出場した4×100mリレーの前、午前中に、ユニバーサルリレーが行われました。1走は視覚障がい、2走は下肢切断(立位)、3走は脳性麻痺、4走は車いすで、男女2人ずつでチームを編成。バトンはなく、手でタッチしてのリレーで、日本代表候補が2組に分かれてのレースでした。
取材に行っていた私は場内アナウンスを行うスタジアム5階の放送席へ。観客の皆さんに競技や選手のことを知って貰おうと「一言紹介させて頂けませんか?」と担当者に尋ねました。すると、突然だったにも関わらず「どうぞ」と優しい対応。お陰でユニバーサルリレーの5分前に「この種目は、来年の東京パラリンピックで日本がメダルを狙う競技です。注目してください」と話し、「A組3走の竹村明結美さんは大阪吹田市の出身。B組2走の井谷俊介さんはカーレーサーでもあります」なんて小ネタも交えて紹介することが出来たのです。1万人以上が入ったスタジアムは少し沸きました。
そしてこの日、Bチームが日本記録を樹立。1走の澤田優蘭さんは「東京パラリンピックでは金メダルをとりたいです」と瞳を輝かせました。これからもパラスポーツを盛り上げるため、色々な人と連携を取りながら、時にはおばさん力を発揮してがんばりたいです。
(共同通信/2019年5月27日配信)
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