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おしゃべり散歩道2019

福士さんの走りに敬服

 名古屋で、ひと足先に開花宣言!桜ではなく女子マラソンの花です。3月10日の名古屋ウィメンズマラソンでは9月に行われるMGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)に向けて、新たに5人の選手が切符を手にしました。その中に福士加代子さん(36歳)の姿が。6週間前の大阪国際女子マラソン13km付近で転倒。膝や頭を強打し途中棄権しました。それを乗り越えて、短期間で仕上げてきた力は、やはり日本のエース!
 レースで福士さんは、先頭集団で積極的に走り、30km以降も粘りの走りで8位。6週間で仕上げられた理由は、これまでの豊富な経験と探究心でしょう。自分の走りを三次元でイメージしたいと3Dの最新ゲーム機をご主人に買ってきてもらいました。また「足の親指が浮いた状態で走っている」と体の細かい使い方を自覚するなど、マラソンの研究者のようなのです。
 レース後に「さすが、福士!次の舞台に向けて、更なる準備を進めます」と監督の永山忠幸さん。福士さんのご主人は「しぶとい選手です。あらためて尊敬します」と話しました。福士さんの競技への取り組みや走りは、身近な人をも敬服させます。
 そんな福士さんと一緒に先頭集団で走り、最後は日本人トップでゴールしたのが岩出玲亜さん(24歳)。途中で諦めかけそうになった時に、前を走る福士さんを抜きたいと発奮し、ペースを上げて自己ベストに。19歳の時に初マラソンを2時間27分21秒で走り、10代日本歴代最高タイムを更新した岩出さん。マラソンに専念したいと、実業団チームを退職し、あえて厳しいプロランナーの道へ進みました。コーチの赤星一平さんは「120点の走りでした」と。咲いた花は9月に実を付けます。

(共同通信/2019年3月11日配信)

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