おしゃべり散歩道– category –
共同通信「おしゃべり散歩道」のエッセイをご覧いただけます!!
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箱根駅伝展望
新春を彩る箱根駅伝が近づいています。お茶の間で観戦予定の皆さんも、きっと応援している学校があるでしょう。今年は、出雲、全日本を制した駒澤大学が、駒大初の大学駅伝三冠を達成出来るか?も注目されています。 12月初旬、駒大は私の故郷いすみ市に近い白子町で合宿を行っていました。陣中見舞いに伺うと、海沿いにヤシの木が並ぶ風景がまるで南国リゾートのよう。ホテルのロビーにジャージ姿で現れた大八木弘明監督、「千葉は暖かくていいね」と明るい表情でした。「今年は順調だね」と自信あり気です。... -
福士さんご夫妻と交流
田んぼのかかしも大歓迎。3年ぶり15回目のいすみ健康マラソンは、お日さまにも応援されたようです。12月3日(小学生、中学生、ファミリーの部)、4日(5㎞、10㎞、ハーフマラソン)は両日共に晴れ。土日の2日間で約2800人のランナーが集まり、槙塀の通りや田園風景に元気な足音が響きわたりました。 ゲストランナーの福士加代子さんの明るさが、空や空気を朗らかにしてくれたのだと思います。「いすみ、いい所ですね!暖かい」と、開会式では大きな笑顔でご挨拶。福士さん、土曜日に東奥賞(青森県の... -
木村友香さんの勇気
落ち葉のイチョウが路面を明るく染めた第42回クイーンズ駅伝(全日本実業団対抗女子駅伝)。1区には田中希実さんなど精鋭ぞろい。火花を散らす激戦になると思いきや、スタートしてすぐに木村友香さん(資生堂)が飛びだし、先頭を一度も譲らずタスキ渡ししました。向かい風の中、人の胸を借りない「お見事!」なレースが資生堂チームの優勝に大きく貢献したのです。 ゴール後、競技場には友香さんのご両親と姉の光希さん、弟の光佑さんの姿が。お母さんの明美さんは元陸上選手で、私のチームメイト(NEC)で... -
車いすマラソンのスター
41回目を迎えた大分国際車いすマラソン。今年は役者が揃いました。東京パラリンピックで、800m、1500m、5千m、マラソンの4つの金メダルを獲得したマルセル・フグさん(36歳・スイス)に、同大会400m金、マラソン銅のダニエル・ロマンチュクさん(24歳・米国)。また、日本のエース鈴木朋樹さんなど。「出来る限りフグさんに付いていきます!」とやる気満々だった鈴木さんですが、スタートして一瞬主導権を握るも、4キロ過ぎからフグさんの一人旅に。ロマンチュクさんも置いていかれ、フグさん... -
新谷さんが大活躍
信夫山や街路樹の紅葉、阿武隈川の草紅葉まで美しかった11月13日、東日本女子駅伝で福島市を訪れました。中学生から社会人までがタスキをつないだ18都道県の選手たち。まるで動く紅葉のようでした。特に中学生は、夏に全国中学陸上競技大会も福島で開かれたので懐かしそうでした。 「新谷さんがフルーツ大福を差し入れしてくれました」と話したのは、東京の中学生たち。優勝候補東京チームは、アンカーに新谷仁美さんが控えています。2週間後に全日本実業団女子駅伝を控えた新谷さんですが「福島は私のパワー... -
駒沢大が三冠に向けて
11月6日、全日本大学駅伝で監督バスの中からリポート。座席は上位が予想される9校の監督が前日にくじを引いて決めます。後ろから2番目が駒澤大学の大八木弘明監督、その前が青山学院大の原晋監督。「後ろから圧を感じますね~」と原さんが言うと、「こっちもプレッシャーだよ」と大八木さん。そして前から2番目に座る国學院大の前田康弘監督は大八木さんの教え子です。「駒澤に挑みますよ」と前田さんが言うと「教え子にはまだ負けられないな」と大八木さん。車中は和やかな雰囲気でした。 スタートするや... -
ステキな小平さん
秋晴れの空のもと、約8千人のランナー達がスタートしました。久々にみる圧巻の風景です。沿道には黄門様、助さん、格さんの姿が。そしてステージ上から「皆さん、コケないでね」と大会ゲストの谷口浩美さんが笑顔で応援。10月30日、水戸黄門漫遊マラソンが3年ぶりに開催されました。同日に金沢マラソン、横浜マラソンなども開催され、ようやくマラソン大会が動き出した感があります。 少し前、雑誌「ランナーズ」の編集長が「大会の募集をかけても全国的にランナーが集まりません」と、定員割れをしているこ... -
ステキな小平さん
先日、長野市オリンピック記念アリーナで開催されたスピードスケートの今季開幕戦、全日本距離別選手権で小平奈緒さんが引退。500mで8連覇を果たし、有終の美を飾りました。シーズン終わりで引退する例が多い中、初戦を選んだのは地元の長野にこだわったからでしょう。観客席は1998年の長野オリンピック以来の満員に。 小平さんは来てくれた観客の期待に応えるように、引退レースにピークを合わせ、勝負にいって勝ち切りました。この引き際も彼女らしいなと感じたのです。ちなみに私の引退レースは途... -
レガシーを生かそう
キンモクセイの甘い香りが漂った10月16日、国立競技場でレガシーハーフマラソンが開催されました。2020東京大会で、パラリンピックではこのコースで道下美里さんが金メダルに輝いたことが記憶に新しいです。 私は日本パラ陸上競技連盟の会長として、競技場内でJOC(日本オリンピック委員会)会長の山下泰裕さん始め関係者の皆さんにご挨拶。これも大事な仕事です。でも仕事の合間に小6の甥っ子がファンの小池百合子さん(都知事)とちゃっかり写真撮影をしました。 競技場内はランナー達の彩り豊かな... -
海外マラソンで大活躍
この秋、女子マラソン界に旋風が巻き起こっています。9月25日のベルリンマラソンでダイハツ2年目の加世田梨花さんが2時間21分55秒でゴールし、鈴木亜由子さん(東京五輪女子マラソン日本代表・日本郵政グループ)が自己ベストを6分以上更新する2時間22分02秒で力走。その1週間後のロンドンマラソンでは、細田あいさん(エディオン)が2時間21分42秒の日本歴代8位の好記録でゴール。パリ五輪に向けて若い力が躍動しているのです。 加世田さんは成田高校の後輩。お祝いの電話をすると「ありがとうございます...