2022– category –
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レガシーを生かそう
2022キンモクセイの甘い香りが漂った10月16日、国立競技場でレガシーハーフマラソンが開催されました。2020東京大会で、パラリンピックではこのコースで道下美里さんが金メダルに輝いたことが記憶に新しいです。 私は日本パラ陸上競技連盟の会長として、競技場内でJOC(日本オリンピック委員会)会長の山下泰裕さん始め関係者の皆さんにご挨拶。これも大事な仕事です。でも仕事の合間に小6の甥っ子がファンの小池百合子さん(都知事)とちゃっかり写真撮影をしました。 競技場内はランナー達の彩り豊かな... -
海外マラソンで大活躍
2022この秋、女子マラソン界に旋風が巻き起こっています。9月25日のベルリンマラソンでダイハツ2年目の加世田梨花さんが2時間21分55秒でゴールし、鈴木亜由子さん(東京五輪女子マラソン日本代表・日本郵政グループ)が自己ベストを6分以上更新する2時間22分02秒で力走。その1週間後のロンドンマラソンでは、細田あいさん(エディオン)が2時間21分42秒の日本歴代8位の好記録でゴール。パリ五輪に向けて若い力が躍動しているのです。 加世田さんは成田高校の後輩。お祝いの電話をすると「ありがとうございます... -
宮崎でオール陸上大会
202210月2日、宮崎市のひなた陸上競技場で、全国ダウン症アスリート記録会が開催されました。ダウン症の選手36人以外にも、チャレンジの部に東京パラリンピック男子走り幅跳びで銅メダルに輝いた山本篤さんなど52人、マスターズの部に119人が参加。賑やかで競技場の名前通りの明るさでした。まさにオール陸上です。 「ダウン症の子どもたちの参加が昨年より6人増えたのが嬉しいです。今日もみんなハリキッテますよ」と、この大会を作り上げた奥松美恵子さん(日本知的障がい者陸上競技連盟理事長)。60m走が... -
視覚障がいの伴走体験
2022赤い実をつけたナナカマドが秋を彩った9月半ば、函館へ。お友達の島信一朗さんにお招きをうけました。島さんは全盲で、北海道視覚障害福祉連合会理事長でいらっしゃいます。 彼の行動力にはいつも脱帽させられます。「障がい者を甘えさせてはいけません。私たちが社会の役にたちたい」と、講演会を開いたり、健常者と視覚、聴覚障がい者が共に楽しめる映画祭を開催したり。とにかくエネルギッシュで、今夏には北海道マラソンを4時間台で走りました。 この日、私は島さんが定期的に行っているランニングの伴走... -
スポーツは志を持って
2022秋を先導するように道端のコスモスが風に揺れ、ジョギングする距離が延びてしまいます。昨年の今頃は東京パラリンピックも閉幕し、2020東京大会の感動の場面を振り返っていました。 そして一年経った今、毎日のように伝えられる組織委員会元理事による汚職のニュースに残念な気持ちでいっぱいです。AOKIホールディングスやKADOKAWA、広告会社の大広と、複数社の名前があがり、元理事などとの金銭の授受など水面下での取引疑惑にうんざりさせられます。2030年の招致を目指している北海道・... -
デフリンピック 東京で
20229月10日、オーストリア・ウィーンで開かれた国際ろう者スポーツ委員会総会で、2025年デフリンピックの日本開催が決まりました。日本での初開催!この知らせを受けて喜ぶ選手たちの顔が目に浮かびます。というのも、昨年母国開催で盛り上がったパラリンピックには、デフ(聴覚障がい者)の競技が入ってないからです。 大会後に日本財団パラリンピックサポートセンターが行った調査によると、パラリンピックの認知度は97.9%、デフリンピックは16.3%と全然違います。かなり取り残された感があるのです。 で... -
ウィズコロナの市民マラソン
2022「皆さん、おかえり~。3年ぶりに石狩に帰ってきて、私たち鮭みたいですね」と挨拶した私。9月4日、北海道石狩市で開催された石狩サーモンマラソン(5㌔、10㌔の部)の開会式でのことです。約700人のランナーの中には「先週は北海道マラソンを走ったよ」という人も。石狩市体育協会会長の永井利幸さんは「開催に向けて準備していましたが、2万人が走った北海道マラソンに背中を押されましたね」と笑顔で話してくれました。ウィズコロナの時代、市民マラソン大会は大きな大会を参考にしているようです。 ... -
北の大地でマラソン
20228月28日、3年ぶりに開催された北海道マラソンにおよそ2万人が参加。圧巻の風景が戻ってきました。スタート時の気温は24.5度、湿度60%と、札幌にしては蒸し暑いお天気。私はスタジオで渡辺康幸さん(住友電工陸上部監督)とプロ野球を引退したばかりの斎藤佑樹さんと解説を。「僕は以前、渡辺さんのご自宅に伺ったことがあります」と斎藤さんが話すと「肩車してもらった息子は14歳になりました」と渡辺さん。早稲田大学の先輩、後輩でとても和やかな雰囲気でした。 女子のレースは、天満屋の松下菜摘さんが... -
大谷翔平さんのふるさと
2022大谷翔平さんの故郷、岩手県奥州市に講演会で伺いました。強くて人柄も良く爽やかで、非の打ちどころがない大谷さん。どんな場所で生まれ育ったのか?興味津々で新幹線の水沢江刺駅を降りると、構内に「大谷翔平、投打猛進」と大きな垂れ幕が。やっぱり郷土の皆さんの誇りです!その素晴らしい文字に私が感動していると「清水寺貫主の森清範さんが書いてくださった」と市の担当者。 会場までの風景は、広い田んぼの中に家がポツンポツンと立てられ、家の北側と西側を木々が囲む散居集落。遠くには焼石連峰もみ... -
部活動の受け皿
2022夏は高校総体(インターハイ)や甲子園など、暑い中で高校生達が奮闘しています。8月初旬に、四国インターハイ陸上競技を見に徳島に伺った時も各チームの選手の皆さん、テントの中で首の後ろなどを氷で冷やしながら本番に臨んでいました。8月後半は福島市で全国中学生陸上も開催されます。 そんな夏休みにスポーツに打ち込む風景を眺めながら、来年度から部活動の地域以降が段階的に始まることについて考えました。少子化が進み、チームスポーツの人数が集まらなかったり、部活動への先生方の負担が大きくなり過...