なだらかな丘が農村風景を彩る「丘のまち」美瑛町(北海道)は、今「青い池」でも有名です。十勝岳から流れる水により、池がコバルトブルー輝いています。近くの白金温泉は、硫酸塩泉・含鉄泉の源泉かけ流しで「杖忘れの湯」とも言われています。お陰で昨年は約240万人の観光客が訪れたそう。(うち4割が外国人)
そんな美瑛町で毎年開催される丘のまちびえいヘルシーマラソンに、私は30年以上ゲストランナーとしてお招きを頂いています。まさに美瑛は第2の故郷。毎年、最短距離のワンエイツ(約5.3km)を走り、その後はハーフのランナー達を心臓破りの坂で応援します。でも今年は、私がハーフマラソンに挑戦!還暦を迎え、最初に戻ったつもりで元気に、人生百年時代のスタートを切りたかったからです。(ちなみに今秋はフルマラソンに挑戦します)
甥っ子がプレゼントしてくれた、背中に60と大きくプリントされた真っ赤なTシャツを着て、スタート地点の白金ビルケの森へ。そんな私のところに同じ赤いシャツの人達が集まってきました。「私も還暦なんですよ~」という数人と盛り上がってしまいました。
残雪が幾筋も残る十勝岳や白樺並木も私達の背中を押してくれているようでした。前半は1㎞5分40秒くらいのペース、「会社を定年退職したけど、地域の活動がんばってるよ」と話しかけてくる男性と並走。ひよこの着ぐるみを着た若い女性とも。後半は脚が疲れ、1㎞6分20秒のペースに。そうしたら「増田さん、私は古希です」という男性に右肩をたたかれ抜かれました。私はまだまだひよっこだ!と実感。なんとか2時間12分でフィニッシュ出来ました。これから益々がんばれそうです。
(共同通信/2024年6月17日配信)