兵庫県尼崎市で3月30日に、ユニバーサルマラソンが開催されました。芝生の広場が気持ちいい、尼崎の森中央緑地には車いすの人や視覚障がい者、小学生や大人たちがいっぱい。桜の蕾も開きそうな勢いでした。「公園の木々は、この場所にあった様々な種を市民が苗木に育てて植えたものです」と尼崎市長の松本眞さんがご挨拶。自然も多様性に溢れています。
大会の皮きりに、アイマスクをした兵庫県知事の齋藤元彦さんを、私がロープを持って伴走。アイマスクをする前の斎藤さん、50m先のコーンの折り返しをみて「短いですね」と話しましたが、いざ走ってみると「怖い、怖いです」と。足がなかなか前に出ず上に跳んでいました。場が和み、会場ではダンスも披露されるなか、ファンラン&ウォークがスタート。その後、車いすロードレースが行われ、いよいよ1㎞強の特設コースを7周するユニバーサルリレー。私たちの「レジェントチーム」も登場しました。声をかけたら参加してくれた1走は谷本観月さん(ドーハ世界陸上7位)、2走が小﨑まりさん(世界陸上3大会出場)、3走が前日哲宏さん。4走、5走は本田佳子さん(旧姓山本・マラソン元日本記録保持者)とその娘さんの奈愛さん、6走が私、7走は神戸世界パラ陸上に1500mで出場する岡野華子さん(知的障がい)。
3走の前田さんは、大阪国際女子マラソンで19年ぶりに日本記録を達成した前田穂南さんのお父さん。あの時、沿道で並走しながら応援していた人です。リレーが始まると観客の皆さん、「大阪の時と同じ走りですね!」と大盛り上がり。お陰で、私たちチームは6位入賞しました。「みんなちがってみんないい」のステキな1日でした。
(共同通信/2024年4月1日配信)