能登半島地震から約1ヶ月後、電気がおおむね復旧したとのニュースにホッとしています。寒い日が続く中、被災した人たちにとって、暖かい場所で温かいものを頂くことは、心を安心させることでしょう。
先日、日本財団ボランティアセンターで会議が開かれ、私は理事として参加。そこで能登半島地震のボランティア活動の様子を知ることが出来ました。日本財団では昨年5月の能登半島沖地震直後、珠洲市に調査団を送って、災害発生直後にどんな支援が必要かを調べていました。その関係もあり今回、珠洲市で1月4日から学生ボランティア4人と担当者1名が活動をしています。災害の目的は、避難所などでの災害関連死を防ぐことだそうです。
お湯を張った洗面器で皆さんに足湯に入って頂き、向き合いながら手をマッサージしています。「その時に色々な不安や悩みを打ち明けてくれるようですよ」と常務理事の沢渡一登さん。写真を見せてもらうと、若い学生たちの溌剌とした雰囲気と足湯がよい組み合わせで、皆さんの心が和んでいく様子が伝わります。私も、動ける許可が出たらストレッチやウォーキングなどをしに伺いたいと思っています。
会議の3日後、サザン・セト大島ロードレース大会(山口県周防大島町)にゲストランナーとして参加。10㎞を走っている間に3人の方から「神戸でボランティアをします」と声をかけられました。今年5月に開催される神戸世界パラ陸上に、申し込みをしてくれたのです。走りながらお喋りすると「2020東京大会でボランティアをして、すごく楽しかったから」と話す人も。ボランティアは人を助けるだけでなく、自分自身を豊かに笑顔にしてくれると感じました。
(共同通信/2024年2月5日配信)