向日葵がぐいぐいと背を伸ばす7月中旬、東京パラリンピック直前に放送されるパラスポーツ番組の収録で武井壮さんとご一緒しました。驚いたのは武井さん、ボッチャや卓球、ゴールボール等々、どのパラスポーツもとても上手!私が感服していると「僕、番組で色々体験してますからね」と爽やかに言うのです。改めて運動センスの良さを感じました。
百獣の王と銘打ってタレント活動する前には、大学時代に陸上十種競技で日本一になったことがある武井さん。「あの時は基礎体力とスタミナをつけて、あとは上手い人の動きの真似ですよ」と。お手本となる人の技をじっくりみて、自分の感覚に染み込ませていたそうです。それで日本一になるのですから、運動神経の悪い私にとっては次元の違う話しを聞いているようでした。
番組で4年近く様々なパラスポーツ選手と対決してきた武井さんは、選手達から兄貴のように慕われています。この日リモート出演したパラ卓球日本代表の岩渕幸洋さんから「メダル取ったら焼肉連れて行ってください」と言われ「もちろん!好きなだけ食べて」と。車いすフェンシング日本代表の加納慎太郎さんは「フェンシング協会の会長になられて嬉しかったです」と。武井さんは今年6月日本フェンシング協会の会長に就任。「普及や強化はもちろんですが、トップ選手が好きなフェンシングで食べていける仕組みを作りたいですね」と、目を輝かせました。睡眠時間どの位ですか?と聞くと「2時間位かな」と。「増田さんは?」「8時間!」と言うと「だから先輩はいつも元気なんですね」と元気な武井さんに笑われてしまいました。これからもスポーツの魅力を多くの人の伝えてください。
(共同通信/2021年7月19日配信)