松岡修造さんと女性誌の企画で対談。顔見知りではありましたが、ゆっくり話すのは初めてで、まるでクリスマスプレゼントのような時間でした。188㎝、おしゃれなジャケット姿で現れた松岡さん。第一声は「今日は声の仕事じゃなくてよかったぁ。僕、増田さんに全然及ばないから」と。相変わらず人を褒めるのが上手い方です。立っての撮影で150㎝の私と並んだ絵はとっても漫画チック。松岡さんを担当しているメイクさんに「増田さんのもやってあげてね」と、対談中に私の髪が乱れていると直すように促してくれる優しい紳士です。
お互い人を取材をしたりインタビューしたりするのが仕事ですが、松岡さんは「僕は天職だと思っています。人を応援するのが大好きなんです」と、目を輝かせました。そして羽生結弦さんや小平奈緒さん達へのインタビューで感じたことを話してくれたのです。「僕は弱さを持った人が好きですね。その弱さが飛躍のきっかけになるから」と松岡さん。ほんとうに根っこから人が好きなのだと感じました。
熱いメッセージのカレンダーや本も大人気。私の甥っ子(小学6年生)は、体調を崩している祖母に「あきらめんなよ」「本気になれば自分が変わる」など松岡さんの言葉を習字で書いて励ましています。そんな甥っ子、その言葉を「ユーチューブで“修造”が言っていた」と話すのです。そのことを伝えると「修造ってフランクに呼ばれるのが嬉しいですね」と笑顔。老若男女に愛される修造さんです。
対談が終了。すると同席していた私の夫に「奥さん自由だから大変でしょ。がんばれ!」と笑顔で小さくガッツポーズ。最後の最後まで人を応援し、楽しませてくれました。
(共同通信/2022年12月26日配信)