新春を彩る箱根駅伝が近づいています。お茶の間で観戦予定の皆さんも、きっと応援している学校があるでしょう。今年は、出雲、全日本を制した駒澤大学が、駒大初の大学駅伝三冠を達成出来るか?も注目されています。
12月初旬、駒大は私の故郷いすみ市に近い白子町で合宿を行っていました。陣中見舞いに伺うと、海沿いにヤシの木が並ぶ風景がまるで南国リゾートのよう。ホテルのロビーにジャージ姿で現れた大八木弘明監督、「千葉は暖かくていいね」と明るい表情でした。「今年は順調だね」と自信あり気です。オレゴン世界陸上選手権1万mに出場したエースの田澤廉さん(4年)がよい仕上がりで、準エースの鈴木芽吹さん(3年)も怪我から復帰してメンバー入り。充実した布陣なのです。田澤さんと監督は親子のように仲がよく、「たまにあっちがお父さんみたいになるけどね」とにこやかな大八木さん。
そんな話しをしていると、スーパ―ルーキーの佐藤圭汰さんが昼食後の散歩から戻ってきました。「明日は20㎞走です!」とポイント練習を楽しみにする明るい表情から、チームの強さを感じました。
そして「調整力はうちが一番ですよ」と話すのは神野大地さん。青山学院大学出身の3代目山の神です。先日、安城シティマラソン大会(愛知県)でお会いしました。神野さんたちOBは毎年箱根に20人位で応援に行くそうです。神野さんは、「力があっても、試合当日にピークを持ってこられるかどうかの調整力が大事ですよ」と。加えて「駅伝は選手配置。原監督の采配はいつも当たりますからね」と信頼を持っています。東京五輪日本代表の三浦龍司さん擁する順天堂大学も楽しみ。お正月が待ち通しいです。
(共同通信/2022年12月12日配信)