秋晴れの空のもと、約8千人のランナー達がスタートしました。久々にみる圧巻の風景です。沿道には黄門様、助さん、格さんの姿が。そしてステージ上から「皆さん、コケないでね」と大会ゲストの谷口浩美さんが笑顔で応援。10月30日、水戸黄門漫遊マラソンが3年ぶりに開催されました。同日に金沢マラソン、横浜マラソンなども開催され、ようやくマラソン大会が動き出した感があります。
少し前、雑誌「ランナーズ」の編集長が「大会の募集をかけても全国的にランナーが集まりません」と、定員割れをしていることをこぼしていました。コロナ禍でランナーの皆さんが練習不足で、フルマラソンを走る自信をなくしていることが理由に考えられます。谷口さんは「マスクしないで走っていると、白い目でみられることもあったからね」と。また、直前の中止で参加費が戻らなかったことや、宿泊などのキャンセル費用の負担が生じたことも要因のようです。それでも今年の水戸黄門漫遊マラソンは募集をかけるとすぐにいっぱいになったそう。「スタートが水戸駅からすぐですし、干し梅と焼き芋ようかんなどの給食がいいんでしょうかね」と大会長の高橋靖市長。
この日、私は心臓破りの坂とも言われる41㎞地点の激坂を上ったり下ったり。走りながらの応援。4、5時間台のゴールの人は歩く人が多かったです。「練習不足~」と話す人や「3年前より20分遅くなった」と言いながら歩く人も。6時間が制限時間の最終ランナー百瀬洋さんは「一昨年に心臓の手術をしてから3回目のマラソンです」と大変なチャレンジャーでした。
今日が再スタート!新しい一歩を踏み出した人が多かったと思います。
(共同通信/2022年10月31日配信)