8月上旬、都内のホテルで「スポーツ功労者文部科学大臣顕彰」の表彰式が行われました。受賞した日本パラ陸上の選手5人と共に(連盟の会長である)私も出席。614の個人と団体が表彰されましたが、その中にビキニフィットネス日本の女王の安井友梨さんの姿が。以前、マツコ・デラックスさんのテレビ番組で「全国のおはぎを戴くのが楽しみ」と話していた安井さん。面白そうな方だったので近づいて、一緒に写真のお願いを。すると優しい表情で応えてくれました。身長が低い私と長身でスマートな安井さんのその写真が、まるで別の生き物のようで傑作でした。
ところでこの日、永岡桂子文部科学大臣から直接表彰を受けた保田明日美さん(T63義足の選手)。昨年のNAGASEカップの400mで、世界記録を出したことが評価されたのです。表彰後、永岡さんとスポーツ庁長官の室伏広治さんと保田さんと私で談笑。永岡さんは「2020東京大会の後に、新しい大会が出来たことが素晴らしいですね」と。選手にチャンスの舞台が作られたことを喜んでいました。
確かに、東京大会を機にパラバブルと呼ばれるほど練習環境が良くなりました。でもその後、レガシーとして選手の強化や普及を進める中で支援は尻すぼみ。そんな中、長瀬産業は健常者と障がい者が共に汗を流す「オール陸上」の大会を支えてくれているのです。
そのことを知って下さっていた永岡さんにも感謝したい気持ちでいっぱいでした。長瀬産業は所属する和田伸也さんと共に受賞。でもこの日は合宿中のため欠席でした。スポーツで顕著な成績を収めた選手や指導者、団体を表彰するこの制度は、若い選手たちのすごい励みになると思いました。
(共同通信/2023年8月21日配信)