猛烈に暑い夏で溜め息がでますが、なでしこジャパンの活躍に勇気を頂いています。グループステージを失点ゼロの全勝で勝ち抜いて、ノックアウトステージ1戦目はノルウェーに3対1で勝利。ノルウェーの選手の平均身長が170㎝なので、小柄な日本選手ががんばっているなーと胸が熱くなりました。幻想的な朝の空模様をイメージしたアウェー用のユニフォームも藤色と桜色が柔らかい感じでステキです。
ノルウェーに勝利した日、NHKの中継で解説を終えたばかりの矢野喬子さんとお会いしました。夜のニュース番組でご一緒したのです。彼女はワールドカップ、オリンピックにそれぞれ3回出場し、2011年のドイツワールドカップの優勝メンバー。今は帝京平成大学女子サッカー部の監督をしています。
待ち時間中、おしゃべりに花が。当時と今を比べて海外で競技する人が増えていますねと私が言うと「長谷川唯選手もそうですが、海外経験を通して揉まれて強くなっています」と矢野さん。試合中、池田太監督が選手と一緒に喜ぶ姿が何度も画面に映し出されました。「池田さんはジュニアの指導をしていた頃から選手を育てるのが上手でした。とても信頼されています」と。チームに食事を提供するシェフの西芳照さんの存在が大きいことや、チャーター機で選手たちが移動した話で盛り上がりました。「自分達の頃はエコノミーでしたからね」と矢野さん。環境が随分よくなったようです。
ノルウェー戦で日本はよく攻めていたので、百点満点かと思いきや「失点には課題が残ります」と。4人のディフェンダーの動きを事細かに説明してくれたのです。冷静に論理的な矢野さんの解説も今後の試合と共に楽しみです。
(共同通信/2023年8月7日配信)