小倉城を発着で開催される選抜女子駅伝北九州大会(1月22日)。前日の開会式に向かうため博多から新幹線で小倉駅に到着しました。駅には大きなポスターが。2月のブレイキン(ブレイクダンス)世界大会の宣伝のポスターでした。来年のパリ五輪の正式種目に決まってから注目が集まり、テレビ中継も増えています。小倉での大会は、選抜女子駅伝を中継するRKB毎日放送が制作して全国放送されます。スポーツ局長の吉田竜午さんは「これからどんどん盛り上がりそうなので、東京のキー局に獲得される前にとりました」とやる気満々。
2020東京大会のスケートボードもそうでしたが、ブレイキンも日本は世界のトップクラスの成績。「ニューヨークの若いギャング同志が殺し合いではなく、1対1のダンスでバトル(対決)するようになったのが起源なんです」と日本ダンススポーツ連盟ブレイキン部の千野秀行さんが教えてくれました。観た感じは不良っぽく見えるかもしれませんが「選手たちはすごく礼儀正しいですよ」と話します。世界のダンスアスリートによるバトルが、無法松の一生の小倉で行われるのが面白いなと思います。
そして翌日の駅伝も同じゴールを目指して激しバトルがありました。この大会は実業団選手、大学生、高校生のチームが入り混じって勝負します。実業団選手に負けまいと高校生たちが果敢にチャレンジ。1区では北九州市立高校の野田真理耶さんと諫早高校の蔦野萌々香さんが、パナソニックの渡邊菜々美さんにくらいつき、最後は高校生2人が先着。火花を散らし合った後は、握手をしたり、肩をたたいたりして健闘を称え合いました。ここもブレイキンと同じところでしょう。
(共同通信/2023年1月23日配信)