卯年のスタートは群馬県庁を発着で開催されたニューイヤー駅伝でした。関東平野からの初日の出を拝みながら、ヨシ!と気合いを入れて選手達の控え室へ。初仕事は選手の様子を伝え、その後に監督ルームからリポートすること。
一番乗りは富士通の塩澤稀夕さん、続いてホンダの小袖英人さん。2人はマットを敷いて入念にストレッチ行いました。すると連覇がかかるホンダの小川智監督が現れ「(エース)伊藤(達彦)が欠場ですからね。でも何とか自分たちでという気持ちは高まりました」と。
レースは序盤、先頭が目まぐるしく変わり混戦になりました。監督ルームは緊張感に包まれましたが、旭化成の宗猛総監督と目が合うと「今年うちは門外漢。相澤(晃)が走れるようになったら来年がんばるよ」とリラックス。コモディイイダのスタッフは「サンベルクスには負けたくないね。安売りセールはうちが盛大に行うから」と和やか。優勝はホンダでした。
そして翌日、箱根駅伝のスタート地点である読売新聞本社へ。監督達に挨拶しようと待っていると「増田さん、差し入れありがとね」と駒澤大学の大八木弘明監督。ピリピリ感は全くなく、余裕を感じられました。駒大のエース田澤廉さんが12月初旬にコロナに感染し、本調子ではありません。でもその分、「他の選手がやる気になっているね」と大八木さん。結果は、駒大が優勝し、史上5校目の三冠を達成したのです。
お正月から、チームが「一丸となった時」に強い駅伝の魅力を感じました。また箱根駅伝の優勝記者会見では、大八木監督が駅伝指導の引退を発表。それは同時に、田澤さんを世界的なマラソンランナーにするという夢の始まり。飛躍の年です!
(共同通信/2023年1月6日配信)