7月17日、19時に早稲田大学の教室へ。ノンフィクション作家の長田渚左さんが主催する「第132回スポーツを語り合う会」に参加しました。会場には椅子に座れない位お客さまがいっぱい。
この日の講師はTBSテレビの制作スタッフ3名。9月に開催される世界陸上競技選手権大会の中継について、熱く語ってくれました。陸上競技はトラックとフィールド種目あり、同時に競技するためにディレクターは瞬時にどの映像を放送するか選ばなければいけません。「過去にはトラック競技を伝えている最中に、棒高跳びで世界記録が出て、その瞬間を伝えられなくて落ち込みましたよ」と保坂龍之助さん。瞬時の判断がすごく大事なことを語ってくれました。「取りたい映像が違ってディレクター同士でケンカすることはないですか?」と私が聞くと、「ケンカしましたねぇ」と保坂さんはにっこり。
そんなこともあり、9月に行われる世界陸上のチーフディレクター西村和大さんは、選ぶ映像の優先順位をつけるため「ルールを作って、今スタッフ皆で共有しているんです」と。それは、1、日本人がメダルをとる。2、世界記録。3、日本人の入賞。4日本人が決勝にいく瞬間をとる等々、具体的です。「新しい取り組みで望みます」と西村さんが言うと、会場から大きな拍手が。これから毎日のように模擬練習をしていくそうです。
選手も日々厳しいトレーニングを積み重ねて本番に挑みますが、伝えるテレビの方々も鍛錬の日々だなと感じました。
「東京世界陸上のテーマは、「1秒後、世界が変わる!」です。9日間毎日地上波で放送し、陸上競技の魅力を100%伝えたいです」と七澤徹さん。本番が待ち遠しくなりました。
(共同通信/2025年7月18日配信)