5月、大阪・関西万博を2度訪れました。開幕前は工事の遅れなど色々言われていましたが、予想以上に素晴らしかったです。
会場に入ると、世界各国のパビリオンが並び、コモンズ館(A~Fまで6館)は並ばずにそのまま入れます。その中には太平洋に浮かぶ島々やアフリカの小国が映像や民芸品、動物の置物などで紹介され、異国の風を感じることが出来ました。体験学習や修学旅行で訪れた子ども達が楽しそうに説明を聞き、国々のスタンプを押しながらノートを取る姿が微笑ましかったです。
そしてパビリオンを見守るように立つ一周2kmの木造の大屋根リングには、初夏の花々がいっぱい。薫風に当たりながら2km歩く時間は正に、命が輝くようでした。
2度目は、国連ボランティア計画の仕事で5月下旬に。「ボランティアで誰もが活躍できる未来へ」と題して公平性や多様性を共有するトークショーに参加させて頂いたのです。目の前の50人ほどのお客さんやネット視聴者を前に、はるな愛さん(タレント、歌手)やスポーツボランティア研究が専門の二宮雅也さんたちとご一緒しました。
はるなさん、東日本大震災の後、被災地を月に一度継続して訪れていたそうです。「最初は私なんか行っていいのかなと思ったけど、被災地では皆一緒。ボランティアする人もされる人も、命は平等なんです」という言葉が刺さりました。そして二宮さんが「相手の小皿にお醤油を入れてあげるのもボランティアですよ」と。「日常の優しさなんですね」と私が言うと、「でも鶏の唐揚げにレモンをかけて怒られたことがあります~」とはるなさん。会場は大きな笑いに包まれました。ボランティアを身近に感じたステキな時間でした。
(共同通信/2025年5月26日配信)