4月初旬、宮崎空港に着くとワシントニアパームにお出迎えされ、街はブーゲンビリアやチューリップなどに彩られていました。先月の名古屋ウィメンズマラソンで優勝した松田瑞生さんは「ギリギリまで宮崎で合宿をしていました」と話しましたが、この大らかな雰囲気の中で合宿したくなる気持ちが分かります。
私は観光大使でもあり、先ずは県庁へご挨拶。久しぶりにお会いした県知事の河野俊嗣さんは、体が引き締まって益々スマートに。コロナ禍で太ってしまった私とは大違いです。「自転車やランニングを続けていますよ」と河野さん。トライアスロンの大会にも出場したことがある知事だけに、スポーツ環境を整えることにも熱心です。宮崎市のフェニックス・シーガイア・リゾートは、トライアスロンの強化拠点に指定され、日本代表が度々合宿を行っています。「実践形式の練習では、有料道路を通行止めにして自転車のコースを確保しています」と河野さん。
環境の良さは海外からも注目されています。2002年のサッカーワールドカップの時にドイツチームが合宿。素晴らしい環境だったことがドイツ内に伝わり、今年のオリピックの事前合宿では陸上チームが訪れることに。空港から10分で総合運動公園へ行ける立地の良さも魅力でしょう。
この日は午後に、市内にある知的障がいの児童・生徒が通う「みなみのかぜ支援学校」へ行きました。日本パラ陸上競技連盟副理事長の奥松美恵子さんの勤務先。広い敷地に、病院、リハビリ施設、学校、宿舎が揃っていて驚きました。日本は今、少子化が進んでいますが、発達障害の子ども達は増えているそう。「子ども達にスポーツはすごくいいんですよ」と奥松さん。また学びの場が増えました。
(共同通信/2021年4月12日配信)