8月上旬、山口県光市の市民夏期大学でお話ししました。ペコパの松陰寺さんさんの故郷ですが、名陸上選手の宝庫の地でもあります。国近友昭さん(アテネ五輪マラソン代表)、梅木蔵雄さん(‘06ベルリンマラソン3位)、市川良子さん(アトランタ・シドニー五輪女子5千m代表)は共に光市立浅江中学校の卒業生。3人とも陸上部の山本進先生に指導を受けました。
講演で「将来世界で活躍する選手の土台を作られる山本先生を、尊敬しています」と話すと、一番前に座った中学生の男の子が「僕、今、先生に教わっています」とにっこり。びっくりしました。78歳になられた山本先生、今もなおグランドに立っていらっしゃるそう。真っ黒に日焼けして「練習が楽しい」と話す男の子の笑顔に、指導の素晴らしさが表れているようでした。
公園が夕方からだったこともあり、その日の夜は、宇野千代さんが好んだという山口県岩国市の宿に泊まりました。来年秋のNHK朝ドラ「ブラッサム」は、宇野千代さんがモデルです。「(宇野千代さんと)交流があったうちの大女将に、先日NHKの方がインタビューに来ましたよ」と旅館の女将さん。地元ではすでに盛り上がっています。
翌朝は日の出と共に、錦帯橋の周辺を走って観光。暑いなか、錦帯橋のアップダウンを何度も歩いて往復する人、標高200mの岩国城に登る人など、アクティブシニアに出会いました。錦帯橋の手すりを使って筋力トレーニングやストレッチをする人も。宇野千代さんは98歳まで「いつだって今が最高」と元気に生きられた方。岩国市はきっと、健康寿命が延びているでしょう。朝から笑顔であいさつを交わし、いい汗をかいて新しい一日が始まりました。
(共同通信/2025年8月8日配信)