東京タワー近くの公園の梅の花がほころび、春の香りがしてきました。これから週末、全国各地でマラソン大会が開催されます。先日、東京マラソン財団理事長の早野忠昭さんとお会いしました。
2007年にスタートした東京マラソンも18歳の成人を迎えますが、今も大人気。「大体12倍の倍率なんですよ」と早野さん。記録が生まれる高速マラソンとしても人気で、世界中からトップアスリートが集合。世界の6大大会がシリーズ化されているワールドマラソンメジャーズ(他にボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク)の1つにもなっているのです。
「でもね、先頭は世界最高峰の勝負をしていますが、後ろの方は体育の成績が2とか3でも走れるんですよ」と笑顔の早野さん。確かに、制限時間が7時間あるので、1キロおよそ10分で走れば(歩けば)フィニッシュ出来ます。改めて、人生100年時代、有酸素運動は多くの生活習慣病の予防、治療になるので最適だと思いました。
早野さんは「音楽や芸術との融合も大切ですね」と話します。東京マラソンも幾つものステージがあり、ダンスや音楽などでランナー達を楽しませていますが、それを全国に広げようとしています。各地域の個性を生かしながら、有名アーチストとのコラボを考えているよう。ステキです!
私は昨年、還暦記念に水戸黄門漫遊マラソンを走りました。その時に、「増田さん、がんばって。私、古希です」と言って抜いていく人が2人いました。またゴールすると、80歳の方が先にゴールしていて頭が下がる思いでした。
マラソンは旅。これから益々全国各地の大会が楽しい舞台となり、参加者が増えれば健康寿命も延びていくと思います。
(共同通信/2025年2月10日配信)