路面電車と並走して走る穂の国豊橋ハーフマラソンに、「鈴木亜由子杯」と冠がつきました。3月24日、およそ3800人が豊橋市陸上競技場に並ぶ姿は圧巻。「大会名に冠をつけて頂き、身が引き締まる思いです」と鈴木亜由子さんが日本郵政グループの赤いジャージ姿で登場すると、大拍手が起こり、豊橋公園の桜が開きそうな勢いでした。
亜由子さん、先日の名古屋ウィメンズマラソンではパリ五輪への残り1枚の切符を獲得することは出来ませんでしたが、自己ベストを更新。フィニッシュ手前で気持ちが勝り、転んでしまいました。「皆さんは転ばないでね」とゲストランナーの私も開会式で笑いをとってスタート。
日本郵政グループのスポーツ応援アンバサダーに就任した、ももいろクローバーZの皆さんもゲストで参加し大会を盛り上げました。メンバーの高城れにさんがハーフを2時間5分で完走し、その速さにびっくり!私は10㎞まで走りましたが、小雨降る中、沿道に人が途切れることなく声援を送る姿に胸が熱くなりました。地元の中高校生や沿道の皆さんが街をあげて応援してくれたのです。「これまで私は地元の方々に支えられてきました。恩返しをしたいです」と話していた亜由子さん。最高の故郷貢献です!
そして大会後、亜由子さんのご自宅へ行くと、中学生の頃の同級生や恩師の夏目輝久先生が集まっていました。2人のお婆ちゃんが五平餅をふるまい、お父さんがおでんを作り、お母さんがビールやお茶を運び皆さんをもてなします。こんな温かい家族だから、誰からも愛される亜由子さんを育み、まちの仲間たちを作っていくのでしょう。これからも亜由子さんは様々な活動で、人を元気にしてくれそうです。
(共同通信/2024年3月25日配信)