2月7日、神戸世界パラ陸上100日前イベントが、神戸市役所のロビーで開催されました。大会まで1年となった昨年5月、365日と紙のカードに書かれたカウントダウンボードをお披露目。その数字が100を示し、大会が迫ってきた感にドキドキしました。
この日は、昨年10月末に国立競技場をスタートしたスマレゾカー(スマイルレゾナンスカー)が凱旋。レゾナンスの意味は共鳴で、車は全国各地を回って笑顔の応援の写真と一緒に神戸市役所に帰って来たのです。会場が湧くなか、久元喜造市長が「全国各地から心のこもった応援を頂いた。能登半島の被災地にも思いが届くような大会にしたい」とご挨拶。
組織委員会会長の私は、ボランティアの方々およそ1500人が研修を始めることや、販売を開始したチケット一枚につき100円を能登半島地震に寄付することなどを伝えました。
また大会では、特に子どもたちにトップアスリートに触れてもらう機会を作ろうと、各企業から1口5万円の寄付を募る「ONEクラス応援制度」を設けました。バス代や入場料を補助し、約3万人が観戦する予定なのです。選手や子どもたち両方に、よい制度だと思います。
この日、3人の若手実力選手がイベントに参加。石田駆さん(24歳・短距離)は「観てくれる人に夢を与えられるよう頑張りたい」と話し、新保大和さん(23歳・円盤、砲丸投げ)は「ダイバーシティ&インクルージョンが当たり前に感じてもらえるよう競技したい」と。高橋峻也さん(25歳)は「母国開催で普段の努力の成果を多くの人に観てもらいたい」と話しました。コメントも明るくて元気いっぱいでした。本番でも笑顔の花が咲きそうです。
(共同通信/2024年2月9日配信)