金木犀の甘い香りが漂っていた10月中旬、仕事で長野県松本市へ。前日入りし、夜、国宝松本城へジョギングに行くと、お城がライトアップされ、行灯に照らされた道も美しかったです。
翌日の朝は、国宝旧開智学校までジョギング。目の前に現れた校舎は、西洋風窓や装飾に瓦屋根という和洋折衷な佇まい。心がほっこりしました。お隣のテニスコートからは、心地よいボールの音が響いていたのです。
そして朝食後、「居ないだろうな」と思いながら、小平奈緒さんが運営するカフェへ。それは現役時代の彼女を応援していた相澤病院のすぐ隣にありました。えっ?ガラス張りのカフェの入り口から、ベージュの帽子を被った小平さんの姿が。「普通にいらっしゃるのが不思議」と言って近づくと「病院での仕事と大学の講義の日以外は、居ますよ」と奈緒さんはにっこり。お店は月曜日から金曜日まで、朝9時から17時までの営業です。
カフェのカウンターは椅子が置いていない部分もあり、その高さは車椅子がすっと入れるようになっています。店内は窓が大きく開放的で、ソファー席もあり、誰もがそれぞれに楽しめそう。
病院の方を見た奈緒さん、「リハビリで通ってくる患者さんが手を振ってくれるんです」と。リハビリ後に、患者さんと介護士さんがコーヒーを飲みにくることもあるそうです。ガラスのケースにはシフォンケーキ、チーズケーキ、プリンが。すべて奈緒さんの手作り。
私はシフォンケーキとコーヒーを戴きました。すごく美味しかった。隣で夫が、プリンも食べたいなぁと言うので「もう時間ないよ」と言うと、「次に来る理由が出来ましたね」と奈緒さん。ステキな時間でした。松本は、人も国宝級です。
(共同通信/2025年10月20日配信)