国際NGOプランインターナショナルジャパン(以下、プラン)主催のトークショーで、作家の角田光代さんとご一緒しました。角田さんも私もプランの女の子を支援するプロジェクトで、度々発展途上国を訪れています。それがご縁で、角田さんとは日常生活でもたまに一緒にジョギングをしています。
この日は、約80人の方々を前に、バングラデシュにあるロヒンギャの難民キャンプを訪れた角田さんの話しが中心に。会場には、東京マラソンチャリティーランナーに申込み、寄付先としてプランを選んでくれた人もたくさんいました。というのも、その寄付の一部が、ロヒンギャの難民キャンプの支援にあてられているからです。
「バングラデシュでもジョギングしましたか?」と私が聞くと、「とんでもない。現地の人に“危ないからダメ”と言われ、走れませんでした」と角田さん。キャンプにある住まいは竹とビニールシートで作られ、その環境下で、子どもたち約50万人が生活しているそうです。「ミャンマーに帰るというのが前提なので、立派なものは作れないんです」と角田さんは話し、「部屋の中ではボール投げやダンスをしています。みんな楽しそうでしたよ」と、にこやかな表情になりました。
ロヒンギャの人の中には、ミャンマーにいた頃は家の手伝いなどの為、あまり勉強できたかった人も少なくないそうです。でも難民キャンプでは、様々な国の支援で先生方から勉強を教わります。文字の練習を始めた小学校の男の子が「明日やることがあるのが嬉しいと、目を輝かせているのが嬉しかったです」と角田さん。学ぶ喜びとスポーツの大切さを感じながら、私もまた途上国を訪れて役に立ちたいと思いました。
(共同通信/2025年8月25日配信)