4月19日、兵庫リレーカーニバルへ。神戸市営地下鉄の総合運動公園駅で降りると、赤い小ぶりのキリシマツツジが花束のように咲いて、ユニバー記念競技場へと導いてくれました。
昨日5月、ここで神戸世界パラ陸上競技選手権大会が開催され、世界104の国と地域から1,978名が集いました。大会期間中、兵庫県内の子どもたち約3万人が観戦に。明るい声の応援が選手達を励ましたと話題になったのです。
この日、私はお世話になった兵庫陸上競技協会の皆さんにご挨拶に訪れました。元専務理事の宮永正俊さんが「お陰さまで、良いレガシーができましたよ。」と笑顔で迎えてくれました。夕方はエリート選手達が走りますが、最初の種目が市民ランナーの5千mだったので、びっくり。3組計約120名が走りましたが、そんな皆さんをサポートしているのが、ジャージの背中に神戸高校、須磨友が丘等と書かれた地元の高校生たち。宮永さんは「これは兵庫の特徴ですわ。自分が支えてもらったら、今度は人を支えるという文化です」と。
陸上界のホープ、田中希実さんは、小野市出身。高校も兵庫県立西脇工業で、郷土愛に溢れた人です。毎年兵庫リレーカーニバルに参加しますが「今年はアメリカの大会と重なって行けずに、すみませんと電話がありました」と宮永さん。
同じ小野市出身の小林祐梨子さん、野上恵子さん、西宮市出身の坂本直子さん、加古川市出身の後藤夢さんなど、兵庫県出身のオリンピック選手は多数。以前加東市出身の山口衛里さんが「28が好きです!」と話したので、何故?と聞くと「全国女子駅伝の兵庫県のナンバーだから」と話したのを思い出します。兵庫県の一体感がステキです。
(共同通信/2025年4月21日配信)