道沿いに咲くラベンダーも選手に声援を送っているようでした。7月13日、北海道士別市で「第38回サフォーク士別ハーフマラソン」が開催され、ゲストランナーの野口みずきさんと柏原竜二さんとご一緒しました。「実は今日、誕生日なんですよ」と柏原さん。会場の皆でハッピーバースデーを歌って盛り上がりました。「士別は実業団の頃、合宿でお世話になり、故郷のようです」と野口さん。私もそう。夏は、実業団や大学など多くのチームが「合宿の里士別」で走り込みをしています。そしてその成果をみるために、大会に出場する選手がたくさんいるのです。
この日、午前9時の10㎞の部のスタート時の気温が20℃、快適でした。私はダイハツの松田瑞生さんに注目!先日の函館ハーフマラソンでも優勝し、3年後のロサンゼルス五輪に向けて更にパワーアップしている感じです。
さて、レースは最初から飛び出した松田さんが独走し、32分49秒の大会新記録で優勝。圧倒的な強さでした。でも松田さん「まだまだです」と納得していない様子。秋の海外マラソンへ向けて、目標タイムに20秒及ばなかったよう。
そして優勝の副賞が炊飯器という目録をみて「えー?ジンギスカンじゃないんですかー?」と大きな声をあげました。実は9年前に優勝した時、副賞がジンギスカンといも餅だったのです。「母がすっごく喜んで、今年もジンギスカン貰ってくるでーてっ言ってきたんですよ」と松田さん。周りは大笑い。すると渡辺英次市長が「ジンギスカンといも餅も後で送りますよ~」と。「ほんとですか。ありがとうございます」と深々とお辞儀をしました。強くて正直、何より親孝行な松田さんのこれからが楽しみです。
(共同通信/2025年7月14日配信)