日本新三大夜景都市ランキング2回連続第1位の北九州市で、第12回北九州マラソンが開催されました。大会ゲストの私は毎年、君原健二さん(83歳・東京、メキシコ、ミュンヘン五輪日本代表)と和子さんご夫婦とお会いできることを楽しみにしています。小倉生まれで日本製鉄(当時は八幡製鉄)に勤務していた君原さん。この日は、赤い帽子に赤いスーツ姿でスターターを。それを合図に約13400人のランナー達が走る姿は圧巻で、贅沢な感じがしました。
君原さんは毎年、大会を支えてくれる人を表彰しています。今年は19のボランティア団体に君原賞を授与。実は私、息子の嘉朗さんにも大変お世話になっているのです。スポーツメーカーに勤務の嘉朗さんは、オリンピック、パラリンピック、デフリンピックの陸上競技日本代表のユニフォームを同じにしてくれました。お陰で選手たちのモチベーションが上がり、加えて合宿なども一緒に行うこともあります。「垣根がなくなりましたよ」と褒めると、「嬉しいです。私もお兄ちゃんと嘉朗をよく褒めて育てたんですよ~。この人、合宿ばかりで何もしませんでしたからね」と和子さん。隣で照れる健二さんの姿が可愛いらしかったです。
そしてもう1組、八幡出身の俳優、光石研さんご夫婦ともお会い出来ました。お2人で大会に参加。奥さまはフルマラソン、光石さんは5キロに参加。「私の方が先に始めたのに、奥さんの方が速くなっちゃった」と、とても明るい光石さん。2人でホノルルマラソンを走ったり、日本全国のマラソンを走ったり。本当に仲のよいご夫婦で、お花畑にいるような爽やかさでした。晩年は、夫婦やパートナーが一緒に楽しめる時間が大切ですね。
(共同通信/2025年2月17日配信)