向日葵も背を伸ばして応援しているようにみえた北海道マラソン2025。8月31日、スタート時の気温は22℃、湿度78%で陽射しも強く、蒸し暑さを感じました。
私は北海道文化放送のスタジオで、ゲストのハリー杉山さんと一緒に解説。画面を観ながら、レース後半は2人とも興奮して立ったまま話しました。凄まじい戦いだったのです。
というのも今回は、2028年のロサンゼルス五輪へ向けて、2027年秋に行われる代表選手決定戦MGCへの出場権がかかった、国内一発目のレース。男子が2時間12分、女子が2時間32分以内で日本人3位に入れば獲得できます。
男子はペースメーカーが30㎞まで2時間12分をクリアするペースで進み、大きな集団に。その後、気温が上昇するなか、サバイバルレースになりました。40㎞手前で上門大祐さん(大塚製薬)、相葉直紀さん(中電工)、福田裕大さん(石川陸協)の三つ巴の戦いに!上門さんが優勝しましたが、競い合うことでペースも上がり3人ともMGCの出場権を獲得したのです。3位の福田さんは2時間11分59秒とギリギリ。ハリーさんと私は夢中になって応援しました。
そして女子は、初マラソンで初優勝した坂口愛和さん(ベアーズ)に、最後の直線で池内彩乃さん(デンソー)が迫る勢いで、2位でフィニッシュ。2人とも2時間32分を切りました。
秒差で決着した勝負もさることながら、タイムとの戦いもあり、最後は息を飲んで応援。その激しさに、ハリーさんを見ると、目に涙を溜めていました。
「力のある者は他人に勝つが、本当に強いのは自分に勝つ者」という老子の言葉を座右の銘とする池内さん。その通りの走りでした。5人がMGCへ!あっぱれです。
(共同通信/2025年9月1日配信)