道端のコスモスに秋の訪れを感じた9月25日、日本パラスポーツ協会主催のパリパラリンピック報告会が開催されました。各競技でメダルを獲得した選手たちが勢ぞろい。皆さん、日本代表の白いスーツに身を包みステキでした。
笑顔が多い中、一際明るい雰囲気だったのが、パラ水泳と男子ゴールボールの皆さんです。金メダリストの木村敬一さんと鈴木孝幸さんは将棋仲間のようで、2人で将棋の話しに花を咲かせていました。何度も富田宇宙さんに突っ込まれて大笑い。
また男子ゴールボールは宮食行次さんがムードメーカーで、流行りのポーズを皆で行うなどチームワークが素晴らしく、「さすが金メダルチーム!」と思いました。
日本パラスポーツ協会の森和之会長は、冒頭の挨拶でメダリスト達を讃えながら、世界の競技レベルが上がったことやフランスの観客の多さに驚いたことを話しました。そして、「より一層の強化と、社会を豊かにするパラスポーツをどんどん広めていきましょう」と。更に、選手団長の田口亜希さんが、「『自分史上最高』を掲げたパリオリンピックでしたが、メダルの数だけではない自分越えがありましたね~」と、自己ベストを出した人やライバルに勝った人たちを祝福。
陸上競技から出席した佐藤友祈さん、福永凌太さん、川上秀太さんも車いすラグビーの池崎大輔さんと談笑したり写真を撮ったり。「やはり金メダはいいですね」と川上さんは金メダルを触らせてもらっていました。競技団体の垣根を越えての交流は、温かくて明るい空気に包まれていたのです。
東京、パリ、次はロサンゼルスと、日本のパラスポーツが一丸となり、世界に躍動しているのが嬉しいです。
(共同通信/2024年9月30日配信)