菖蒲の花がスッと咲いていた5月下旬、甥っ子(小学6年生)の運動会に行ってきました。コロナ禍の影響で昨年、一昨年は学年ごとに無観客で行い、ほぼ体育の授業の拡大版だったそう。今年は3年ぶりに全学年が一堂に会する運動会。1年生から3年生にとっては初めての運動会で、保護者の方も大勢いらっしゃっていました。
徒競走やリレーを応援し、サンバやソーラン節のパフォーマンスに大きな拍手を。応援の保護者はマスクを着用し、児童はマスクなし。児その弾ける笑顔に、見ている私がたくさん元気をもらいました。
実はこのコロナ禍の2年半ほどで、子ども達の体と心に影響がでています。「子ども・青少年のスポーツライフ・データ2021」(笹川スポーツ財団)によると、4歳~11歳の約半数の子どもが「校庭や体育館などが使えなくなった」と答え、12歳~21歳の約6割が「参加する予定のスポーツ大会が延期・中止になった」と回答。運動の機会が減ってしまったことが顕著になっているのです。
運動をする時間が減った分、スクリーンタイム(スマホやパソコン、テレビを見ている時間)が増えています。つまり、友達と一緒に汗をかく機会が減り、1人で画面を見ることが多くなっているのです。運動量が少ないので夜も眠たくならずに画面に向かい、夜更かしして睡眠不足気味に。そして授業中に眠くなるという悪循環が。そんな中で「やる気がでない」とか軽いうつ病も出てきています。これは大変!
先日政府は、周りの人との距離が確保できる場面や屋外では「マスクの着用の必要はない」と発表。運動会や遠足など、心と体を育む時間を大切に、色んな場所で子どもの笑顔に会いたいです。
(共同通信/2024年5月30日配信)