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おしゃべり散歩道2018

パラリンピックで快挙

 平昌パラリンピックで村岡桃佳さん(21歳)が、アルペンスキー(座位)の大回転金メダルを含む5つのメダルを獲得。一大会で5つのメダルは冬季パラリンピック日本人最多であり、歴史的な快挙を成し遂げました。
 平昌に出発する前に壮行会でお会いした時、「前回と比べて大分落ち着いています」と桃佳さん。ソチ大会の時はまだ高校生で初のパラリンピックに相当緊張したのでしょう。今、早稲田大学三年生になり「オンデマンド授業があればいいのにな」と茶目っ気たっぷりに話しました。約半年間、海外で合宿したり大会を転戦したりする生活なので、練習以外の時間に出来るだけ授業を受けたいと勉強意欲も旺盛なのです。
 大変な努力家で、どんな時も明るい桃佳さん。4歳の時に脊髄の病気によって車椅子の生活に。お友達とも一緒に遊べなくなりました。明るかった彼女が消極的になり、お父さんの秀樹さんは彼女に明るさを取り戻させたいと、車椅子で出来る体験イベントに一緒に参加することに。そして桃佳さんは小学校二年生の時にアルペンスキーチェアスキーに出会い、はまってしまったのです。「スピードがたまらなかったですね」と桃佳さん。
 壮行会でもアルペンスキーの森井大輝さんや鈴木猛史さん、狩野亮さんから妹のように可愛がられていました。「先輩方は面白いし、色々教えてくれます」と、桃佳さんが言えば、「真面目に答えすぎだよ」と鈴木さんが言って、皆大笑い。こんな一流の彼らと海外の大会を転戦し、合宿が出来るのも最高の環境だと思います。それも彼女の人徳。本当に、おめでとう。桃の節句に生まれた桃佳さん、日本に一足早い桃の花を咲かせてくれました。

(共同通信/2018年3月19日配信)

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