pc02@hiari– Author –
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様々な世代でたすきを
2023
阿武隈川には、今年も白鳥が飛来してきました。11月12日に福島市で開催された、第38回東日本女子駅伝大会。18都道県の中学生から社会人までが故郷のために一丸となりタスキをつなぎます。 今年から4区と8区の中学生区間で一番速く走った選手に「ネクストヒロイン賞」が授与されました。というのも、先月のMGCでパリ五輪女子マラソン日本代表を決めた鈴木優花さん。この大会を、大曲高校時代に秋田チームで2度走っています。「大会で金の卵を見つけて、ずっと見守ってくれるファンを増やしたい」と話すのは... -
駒澤大学、強さの秘密
2023
全日本大学駅伝の日の朝(11月5日)、ホテルのロビーに行くとスーツ姿の田澤廉さんの姿がありました。初のゲスト解説をする田澤さん、ネクタイの締め方が分からずに、応援ナビゲーターを務める俳優の和田正人さんに締めて貰っていたのです。「廉さん、入学式の時はどうしていたの?」と私が聞くと、「大八木監督に締めて貰っていました」とにっこり。大八木弘明総監督と田澤さんは、親子のようだなとつくづく思いました。 そしてレースは、田澤さんの母校、駒澤大学が圧勝。1区の赤津勇進さんから一度も先頭... -
二階堂トクヨさんが拓いた道を
2023
日本女子体育大学は二階堂体育塾からその歴史をスタート。昨年創立100周年を迎え、それを記念して「二階堂トクヨ記念講堂」が建設されました。先日、そこで「百年のレガシーを未来へ」というテーマで記念シンポジウムが開かれたのです。私はパネリストの一人として参加。大河ドラマ「いだてん」で寺島しのぶさんが演じた二階堂トクヨさんのことを改めて調べました。 宮城県生まれの二階堂さん。女子高等師範学校文科(現在のお茶の水女子大学)を卒業後は、石川県立高女で教壇に立ちます。ただ国語が専門なのに... -
フレームランニングを体験
2023
お米や柿、キノコなども美味しい季節です。10月中旬、MGC(マラソン・グランド・チャンピオンシップ)が開催された日の午後、国立競技場には午前中の大雨は何だったの?と思わせるような晴れ間が広がりました。そんな中、東京マラソン財団による「第2回パラ陸上教室in国立競技場」が行われたのです。身体、知的に障がいをもつ子ども達が約90人集まり、先生方から指導を。 私も参加しましたが、その先生方の顔ぶれが豪華で、教え方がとっても上手なのです。車いすは、花岡伸和さん。ランニングはヤマダ電機... -
雨の中を駆け抜けた鈴木優花さん
2023
マラソンは筋書きのないドラマだと実感。10月15日に開催されたMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)、女子でパリ五輪の切符をつかんだのは、鈴木優花さん(24歳)と一山麻緒さん(26歳)でした。優勝候補にあげられていた鈴木亜由子さんと前田穂南さんは中盤で脱略。気温14.6度の激しい雨の中で、体脂肪が少なく低体温症を起こしたことも原因だったと思います。 当日私はNHKで藤川球児さんらと副音声を担当。球児さんの「ここが勝負ですね!」など火の玉ストレートのトークを楽しみました。 レース... -
ダウン症アスリートも躍動
2023
日本のひなた宮崎県の日南市で、10月1日、第3回全国ダウン症アスリート陸上競技記録会が開催されました。北海道や佐賀、広島など全国から集まったダウン症の選手は52人。加えて宮崎マスターズ陸上と地元の小学生たちも参加し、ヤシの木に囲まれた日南総合運動公園は和やかでした。 日南市は夫の故郷。現在の宮崎県南部、飫肥藩の城主伊東家を支えた家臣に夫の木脇の先祖の名前があるそう。日南市陸上競技協会会長の藤井晃治さんが「世が世なら大変なお方」と言われ、木脇は「世が世でないので、今は増田明美... -
花観先生の活躍
2023
みかんが黄色く色づき始める9月末、毎年青梅市近郊で「親子ジョギング教室」を行っています。主催する青梅佐藤財団は、一流の音楽家によるコンサートを行ったり、国際理解を深める講座を実施したりしています。そして地域の子ども達を元気にしようと、2007年から幼児から小学校低学年までの親子ふれあいスポーツ教室を開いているのです。今年は瑞穂町の体育館で約30組の親子と触れ合いました。普段は夫がアシスタントに務めるのですが、太った上に腰を痛めてしまい使い物になりません。そこで新たなアシスタ... -
国内大会の盛り上げ
2023
なでしこジャパンで活躍した岩渕真奈さん(30歳)が引退を発表。その翌日に、澤穂希さんと一緒に子ども達にサッカーを教える姿をニュースで観ました。競技を終えた後はすぐに普及活動!というのが岩渕さんらしくて、心がほっこりします。 2020東京大会の前にNHKの番組で岩渕さんと大野忍さんとお会いした時、なでしこジャパンの結束力の高さを感じました。「2011年のワールドカップで優勝した時はすごく盛り上がりましたが、今はそうでもない」と、自分達が強くならないと注目されないと話していた... -
松山市のニューヒーロー
2023
坊ちゃん列車が走る松山市は、街全体が平坦で高い建物も少なく、車窓からも優しい風景が広がります。正岡子規と夏目漱石が暮らした俳句の街でもあり、至る所に自作の句を入れる俳句ポストがあります。そんな文学の香り高い松山市のニンジニアスタジアムで、9月10日、中国・四国パラ陸上競技大会が開催されました。愛媛県で開催されるのは初めて。 地元出身で今年7月のパリ世界パラ陸上競技選手権の走り幅跳びで4位に入賞した石山大樹さん(23歳、弱視)が出場するとあり、メディアも観客も多かったです。石... -
正月は駅伝三昧
2023
卯年のスタートは群馬県庁を発着で開催されたニューイヤー駅伝でした。関東平野からの初日の出を拝みながら、ヨシ!と気合いを入れて選手達の控え室へ。初仕事は選手の様子を伝え、その後に監督ルームからリポートすること。 一番乗りは富士通の塩澤稀夕さん、続いてホンダの小袖英人さん。2人はマットを敷いて入念にストレッチ行いました。すると連覇がかかるホンダの小川智監督が現れ「(エース)伊藤(達彦)が欠場ですからね。でも何とか自分たちでという気持ちは高まりました」と。 レースは序盤、先頭が...