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五輪・パラ選手を指導
2021冷えたスイカをがぶりと戴きたくなる暑さの7月11日、兵庫陸上競技選手権へ。三重国体や近畿選手権を目指す選手達の中へ、自然な形で東京パラリンピック出場選手達を加えて頂きました。女子走り幅跳びの中西麻耶さんと高桑早生さんが順調な仕上がりで嬉しかったです。 2人がコメントした後、記者に囲まれたのは高桑さんのコーチの高野大樹さん。今、最も注目されているコーチです。高野さんは2020東京五輪100m出場の山縣亮太さんや100mハードルの寺田明日香さんも指導。ご自分も110mハードルの選手で埼玉大学大... -
それぞれが思いをつなぐ
20217月1日、千葉県山武市で聖火の点火セレモニーが行われました。公道での聖火リレーが中止となり、ステージ上でのトーチキスというカタチになったのです。 山武は里山に囲まれた田園風景が広がるのどかな場所。集合場所となった山武市蓮沼交流センターで、本番を待つ間に参加者の皆さんとおしゃべりを楽しむことが出来ました。「今日はすごい。レジェンドがお二人もいます」とスタッフが言うので誰のことかしら?と思ったら1人は私で、もう1人は阿出川輝雄さん(78歳)でした。阿出川さん、1964年にアメリカへ留... -
浪速の孝行息子、多田さん
2021蝉の声が聞こえ始めた長居陸上競技場(大阪市)で、6月24日から4日間にわたり日本陸上競技選手権が開催されました。2日目の25日は、男子100m決勝。私はゴール付近で運営の大阪陸上競技協会の方々と勝負を見守ったのです。 雨上がりのグラウンドに緊張が漂う中、クイーンの「ウィー・ウィル・ロック・ユー」の音楽が流れ、東京五輪参加標準記録をクリアしている桐生祥秀さん、山縣亮太さん、多田修平さん、サニブラウン・アブデル・ハキームさん、小池祐貴さんが登場。スクリーンに映し出される1人1人の姿は究極... -
ユニバーサルスポーツ
2021細川護煕元総理の奥さま佳代子さんは、長年スペシャルオリンピックス日本(知的障がいスポーツの組織)の会長を務めてこられました。そして更に「温かみのある社会」の実現を目ざして、年齢や性別、障がいの有無に関わらず、誰もが一緒に楽しめるユニバーサルスポーツ「フロアホッケー」の普及に尽力されています。 フロアホッケーはカナダ発祥で、アイスホッケーを体育館で行うような競技。棒状のスティックで、円盤型(ドーナツ状)のフエルト製パックを奪い合い、相手のゴールにシュートするのです。 そし... -
菅平合宿で鍛錬
2021「野生のプリンセス」と、私が勝手にキャッチフレーズを付けている一山麻緒さん(24歳・ワコール)。東京五輪女子マラソン代表です。豹のようなしなやかな動きでハードなトレーニングに挑む姿には底知れぬ強さを感じます。 昨年3月の名古屋ウィメンズマラソンでは雨の中、ケニア、エチオピアの選手を置きざりにし2時間20分29秒で優勝しました。そしてレースを終えると(練習後も)、好きな香りに包まれながらスキンケアをする至福の時間を大切にしています。オンとオフがはっきりとした魅力的な選手です。 本... -
パラスポーツを支える
20216月初旬、日本障害者スポーツ協会はオフィシャルパートナー(協賛企業)の皆さんへの報告会を、オンラインで開きました。冒頭の挨拶で鳥原光憲会長は「この10年でパラスポーツの環境は大きく変わりました」と、協賛企業の方々に感謝の気持を。そして「東京大会の後、更に発展させることが大事です」と力強く話されたのです。続いて、高橋秀文専務理事が発表した「2030年ビジョン」は、活力ある共生社会へ向けて、パラスポーツの持つ力が感じられるものでした。 その後、私は「ファンを一緒に増やしましょう」と... -
言葉の力を信じて
2021びわの実が曇り空を明るく彩った5月30日、第一回世界オンライン句会が開催されました。主催したのは俳人の黛まどかさん。コロナ禍で人と人とのコミュニケーションが取りづらくなっている今、「俳句を通して世界と繋がりましょう」という主旨です。開催に向けてクラウドファンディングで支援者を集め、私はそのサポーターに。この日、京都市の嵐山祐斎亭から黛さんは着物姿で登場。黛さんの後ろの円窓からは新緑が眩しく見守っていて、まるで絵のように美しい風景でした。 句会のメンバーは、フランス、イタリア... -
合宿で力をつける
2021薄紫色のライラックの花に包まれた札幌大通り公園。人影まばらな早朝、夫とジョギング(マスク着用)した後、千歳へ車を走らせました。鈴木亜由子さん(東京五輪女子マラソン日本代表)の合宿先を訪問。 この日、亜由子さんは本番に合わせて、朝7時にスタートし40㎞走を。私が宿舎を訪ねた時は走り終った後でした。「いい感じで走れましたよ」と話す高橋昌彦監督の隣で、満足気な表情の亜由子さん。「今日はゆっくりペースでしたから。これから徐々に40㎞走のペースを上げていきます」と亜由子さん。高橋監督は... -
インクルージョンの教科書
2021薫風がバラの花の香りを運んでくれた5月16日、東日本実業団陸上が熊谷市で開催されました。その中で、パラの選手の競技も行われ、視覚障がい者の唐沢剣也選手(26)が5000mで世界新記録を樹立したのです。ケニア選手の持っていた世界記録を17年ぶりに更新。唐沢さんを指導する安田亨平さん(53)は「ガイドランナー2人(小林光二さん、清水崚汰さん)が素晴らしいアシストをしてくれたお陰です」と喜んでいました。東京パラリンピックをおよそ100日後に控え、唐沢さんはすごい自信になったことでしょう。 唐沢... -
テストイベントで躍動
2021母の日に、国立競技場で陸上のテストイベントが開催されました。本番さながらボランティアを含む1600人以上のスタッフが、競技運営や記録、マスコミ対応等々33のセクションに分かれて動きました。本番でのスムーズな運営のため、1競技終わる毎にグループで話し合う姿がみられたのです。 札幌に続き世界陸上競技連盟会長のセバスチャン・コーさんが視察に。記者会見では「陸上競技は母のような存在」と。あらゆるスポーツの産みの親だという意味だと思いますが、本当にスピーチの上手な方だと感じます。そして映...