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五輪選手ら力走
2021松島から仙台まで、松尾芭蕉が歩いた道を逆方向に42.195㎞走るクイーンズ駅伝(全日本実業団女子駅伝)。今年は正に「おかえり五輪」でした。11月28日、東京五輪に出場した選手が7人走り、空気は熱かったです。 私はスタート地点で選手達を見送ってから、車でフィニッシュ地点の競技場へ。スタート前に1区を走る資生堂の木村友香さんに「がんばってね」と声をかけると「はい、思いっ切りいきます!」と友香さん。すると、彼女は2㎞から飛び出し、後ろの集団との差を開いて峠のようなアップダウンを力強く... -
車いすマラソン2人の快走
2021「東京パラリンピックの私の旅は、大分から始まり、大分で終わる」と語ったのは、マルセル・フグさん(スイス)。11月20日、大分国際車いすマラソン前日の記者会見でのこと。フグさんは東京パラリンピックで、800、1500、5000m、マラソンと出場した4種目すべてで金メダルを獲得しました。大会前に大好きな大分で合宿をし、大会後は大分国際車いすマラソンを走り「今年を締めくくりたい」と話したのです。 レースは、フグさんがスタートするやいなや飛び出し、世界記録を大幅に上回るペースで走り続... -
楽しみな不破さんの走り
2021てっぺんに薄っすらと雪化粧をした吾妻連峰を眺めながら、11月14日、2年ぶりに東日本女子駅伝が開催されました。レース前日の信夫ケ丘陸上競技場には、18都道県の選手達が大勢集い、それはレースへの渇望感を表すような風景でした。 「今年は群馬でしょう。アンカーまでに2分は欲しいな」と東京都チーム監督の中村孝夫さん。他チームの監督達も群馬県のアンカー不破聖衣来さんを恐れていたのです。というのも不破さんは、2週間前の全日本大学女子駅伝でエース5区を大激走。区間記録を1分以上も更新。私も彼女... -
監督バスも熱気
2021熱田神宮から伊勢市までの106.8㎞を8人の選手で繋ぐ全日本大学駅伝。今年も監督バスの中から様子をお伝えしました。前方の席に座った駒澤大学の大八木弘明監督にいまひとつ元気がありません。前半の山場に起用するはずだった鈴木芽吹さんが故障で走れないことも理由でしょう。また感染予防のため今年からお弁当が配られないことに。「一番に弁当を食べるのが私のルーティーンだったのに残念。」と後ろの席で青山学院の原晋監督は元気いっぱいです。 レースがスタート。1区では中継所手前500mで駒澤の... -
お祭り競技会、笑って泣いて
2021イチョウの木々が色づき始めた駒沢公園陸上競技場の入り口で、大学生達が明るく元気に受け付けをしていました。競技場に入るとホームストレートいっぱいにハードルに掛けられたスポンサー企業の横断幕が並んでいます。運営で走りまわる人も若い人が多く、欧米の大会に似た新しい景色を見るようでした。 10月30日に開催された「ミドルディスタンスサーキット東京大会」は、横田真人さん(ロンドン五輪800m日本代表)のプロデュースによるもの。横田さんは現役の頃から中距離種目にお客さんが入らないことをも... -
木村さん、1年で大きく成長
2021プリンセス駅伝(実業団女子駅伝予選会)のスタート・フィニッシュ地点となる福岡県宗像市の宗像ユリックス。木々が色づき始めた10月24日、31チームがスタートを切りました。今年は昨年40回の記念大会増枠分(6チーム)の持ち越しをうけて20チームがクイーンズ駅伝(全国大会)へ進めます。私はスタート地点で選手の表情をみつめましたが、緊張がうつりそうでした。東京オリンピックの熱がそのまま駅伝につながっているように感じたからです。 予想通り、1区(7㎞)から速いペースで展開。それでも集団は大き... -
11年目の出雲初出場
2021駅伝シーズン皮切りの出雲全日本大学選抜駅伝(10月10日)で、初出場の東京国際大学が初優勝しました。アンカーのイェゴン・ヴィンセントさんまで1分以内なら逆転する!思われていましたが、早くも3区の丹所健さんでトップに。そのままトップを譲らず2位の青山学院に約2分の差をつけて優勝したのです。 この日は気温が30度まで上がり「ヴィンセント選手は暑さが得意でないから…、最後までヒヤヒヤしましたよ」と大志田さん。でも全員が区間5位以内、全員駅伝での勝利。ご自身、現役時代は中央大で箱根駅伝... -
常にチャレンジ精神
2021スポーツの秋、10月9日に大分市で、中西麻耶さん(東京パラリンピック女子走り幅跳び6位)と私のトークショーが開かれました。会場には密を避けながら約500人のお客様が。始まる前から由布市出身の麻耶さんの元には梨が届いたり胡蝶蘭が届いたり。人気ぶりが伺えます。 先ず、東京パラリンピックはどうだった?と聞くと、「スピードをつけたのに、幅跳びで生かしきれず残念でした」と麻耶さん。昨年から100mのレースにも積極的に参加し、「随分負けてカッコ悪かったけど、13秒台の自己ベストが出せました... -
強まる地域の絆
2021大阪岸和田のだんじり祭は、日本を代表する威勢のいいお祭りです。コロナ禍で、昨年はだんじりの曳行無しでの宮入り(鎮守の神様にお参りする神事)でしたが、今年は悩みながらも話し合いを重ねて、曳行を決めたそうです。その様子を「岸和田だんじり祭2021」という番組が紹介し、私はナレーションを担当。曳行を決断した理由を知ることで、何故だんじり祭が300年以上も愛され受け継がれているのかがよく分かりました。 始まりは1703年、元禄時代。時の岸和田藩主岡部長泰が京都伏見稲荷を城内に勧請... -
地元の魅力再発見
2021東京マラソンが中止を発表しました。市民ランナーの部は2年連続の中止。コロナ禍の影響でこの秋も、福岡マラソン、神戸マラソンなど、全国から人が集まる大規模なイベントが延期や中止に追い込まれています。来年以降は徐々に元の状態に戻ると思いますが、こんな時こそ地元の魅力を再確認して、地元で楽しめることを模索する時だと思うのです。 私は2年前から長崎県時津町の観光ルート開発アドバイザーをしています。時津町は長崎市の北隣で人口は3万人弱。大村湾の南端に面した小さな町ですが、工場や大型商業...